東寿会(東京医科大献体の会)

献体とは

 
献体とは
医師になるためには、どうしても人体の構造を知らなければなりません。人体の構造を知ること、それが医学の基礎といわれる解剖学です。解剖学には、①人体の構造を理解するための「正常解剖」、②病変や死因を明らかにするための「病理解剖」、③行政上・司法上必要とされる「法医解剖」があります。解剖学ではその中の「正常解剖」を扱っております。そして医学生が実際に人体を解剖して造化の妙を知り、生命の尊厳さに触れることのできる唯一の場が解剖実習です。
この解剖実習に対して、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することを生前から約束し、実行することが「献体」といわれる行為です。従って、献体は遺体を提供するにとどまらず、医師の論理の涵養に計り知れぬ大きな役割を担っているといえましょう。
「献体」について深いご理解と格別のご協力を寄せられ、自分の遺体を東京医科大学の解剖実習に提供して下さることを、生前から約束して下さった方々の会が、後に述べる「東寿会」であります。
 

東寿会とは


自分の遺体を東京医科大学の医学教育のために役立てようとする、尊いお心を持つ方々が集まり「東寿会」をつくっています。これらの方々は、ご本人はもとよりご親族の良きご理解のもとに、本学に「献体」を申し込まれた方々です。
このような組織は他の大学にもあり、全国的な組織の白菊会もあります。東寿会と白菊会は組織こそ違ってはおりますが、会員の方々の心は一つになっております。
東寿会に入会するには、ご親族の方のご理解が必要なうえ、それを明らかにした書類上の手続きが必要です。
東寿会に興味を持たれた方、また入会ご希望の方は、電話・FAX・郵便・e-mailなどで東寿会事務局にご連絡下さい。事務員が関係書類をお送りいたします。
 

東寿会会員と2学年生との交流会

   
交流会は、解剖実習中の医学生にとって、会員の方が入会した動機や親族の心境など、献体登録者の生の声をお聞かせいただける、貴重な献体教育の場であります。毎年5月に、会員(東寿会役員)をお招きして開催しております。
 
東寿会会員と2学年生との交流会の様子

 

会報「東寿」

 
会報「東寿」
会報「東寿」
東寿会の会報「東寿」は、献体に関わるたくさんの方々のご協力の下に作られています。毎年1月に、会員の方に向けて発刊しております。
 
 

入会についてのご案内


 登録するための特別な条件や資格などはございません。ただし、次のような方にはご遠慮させていただく場合がございます。
  •  親族(配偶者、子、兄弟姉妹、伯父母、甥、姪、孫など)の同意者が4名以上いらっしゃらない方
  • クロイツフェルトヤコブ病などの重症感染症に罹患されている方
  • 東京医科大学より半径50km以上遠方にお住みの方
  • 東京都、神奈川県、埼玉県以外にお住みの方  

 

ご入会・質問などの連絡先


〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1
東京医科大学 人体構造学分野内 東寿会事務局
 
  • TEL : 03-3351-6141(内線273)
  • FAX : 03-3341-1137
  • e-mail :

東寿会書記 宮脇 誠(みやわき まこと) (※「脇」は、力の部分が刀の旧字体が正しいです) 
東寿会書記 井澤 和代(いざわ かずよ)
東寿会事務局長 河田 晋一(かわた しんいち)

 

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