東京医科大学 麻酔科学教室
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大学院・後期研修医(シニアレジデント)募集

麻酔科医の将来

麻酔科のエキスパートとして

麻酔科医が少ないことが社会問題となっています。元々麻酔科医は少ないのですが、従来は多くの外科医が手術の傍ら麻酔業務を行っており、麻酔科医は大病院に勤務するか、一般民間病院では合併症を持ったリスクの高い患者、心臓血管や小児などの特殊な麻酔を主に担当していました。しかし、麻酔薬が進歩し、麻酔方法も多様化し、外科医が片手間でかけるには麻酔が複雑になりすぎてしまいました。また、手術や麻酔に対する患者の意識も高まっており、より安全な医療=専門医による麻酔は、もはや社会の要請となってきました。そこに新しい研修医制度が始まり、手術件数と麻酔科医の需給バランスが大きく偏ってしまいました。中には、フリーランスの麻酔科医として独立し、複数の病院と契約して、働く開業麻酔医が話題になっています。麻酔専門医、指導医であることが条件ですが、腕に覚えがあり、人との信頼関係が築ける人であれば、引く手あまたです。

女性にやさしい職場

少し視点を変えてみると、麻酔科医というのは女性にも向いています。女性は多くの場合、学生時代は男子学生よりまじめでよく勉強します。成績も男子平均よりおしなべて優秀です。しかし、結婚や出産というイベントで、ほとんどの女性が一度キャリアを中断せざるを得ません。少子化が深刻な昨今、子育ては非常に大切な仕事ですが、優秀な人材を有効に活用する手段はないのでしょうか?麻酔科ならば麻酔専門医、指導医を取った後に、開業麻酔医として週2日〜3日など仕事を選びながら子育てを続け、充分生活して行けます。麻酔科医は、資格と腕があればフルタイムにこだわる必要はないのです。

ペインクリニック医として

また、麻酔業務だけでなく、ペインクリニックのエキスパートを目指す麻酔科医もいます。彼らの専門である神経ブロックは、一般開業をするときの大きな武器になります。一般内科を標榜する開業医は非常に多いのですが、ペインクリニックの標榜医はそれほど多くありません。一見ブロックだけで生計を立てるのは難しそうに見えます。ですが、ブロックの威力は絶大で、長く患った痛みが一度のブロックで消えたとき、患者は手を合わせて医師を拝むことすらあります。そしてその医師が内科、外科、整形外科の知識もあると知れば、病気なったときは必ず彼の門をたたくことになります。実は東京医科大学麻酔科学教室の多くのOBは、一般開業して成功されています。女性の開業医も数人いて、いずれも成功しています。さらに付け加えれば、東京医科大学の最大のメリットは、開業してから認識されます。日本全国にある東京医科大学同窓会のメンバーは、各医師会の有力メンバーであり、東京医大のDNAを持つ後輩であれば喜んで応援してくれます。

集中治療医として

集中治療室で重症患者の全身管理に傾倒する麻酔科医もいます。日々の麻酔業務で鍛えられるのは気管内挿管だけではありません。何年かするうちに教科書からの生理学、解剖学的知識や、手術中に実際に見た臓器のイメージと、レントゲンやCTなどの画像や血液検査、そしてモニターから得られるバイタルサインをはじめとする生体情報などが、麻酔科医の頭の中にバーチャルな生体モデルを作り上げます。麻酔科医は経験を重ねるにつれ、この生体モデルの完成度を上げていくのです。胸部レントゲンと心電図を見れば、その患者の心臓がどのように動き、肺がどのようにふくらんでいるのかありありとイメージできます。患者が咳をすれば、その気管支の内部や喉頭にからまった痰まで想像できてしまいます。集中治療の醍醐味は実際の患者の状態をこの自分のバーチャルな生体モデルと重ね合わせ、戦略を立てて治療を行うことです。自分の立てた作戦が効果を上げたときの喜びは大きいです。日々刻々と病態は、かわりますから、患者のそばを離れられません。そこで当教室の集中治療は、集中治療部内に、当直室をおき、特に当直は、麻酔が全員で、交代をしています。そんな集中治療医の息抜きは、週に1日行っているアルバイトです。仕事はもちろん麻酔をかけることです。週に1日だとなんだか新鮮な感じです。コストは麻酔科医が不足しているため、かなり良くなっています。総体的に考えて麻酔科医の将来はかなり明るいのです。

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