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老年病科 Geriatric Medicine

科長:金谷 潔史 Kiyoshi KANAYA

診療概要

老年科とはどんな科ですか?

老年科という科は皆さんにとって馴染みの薄い科と思いますが、現在全国80の大学医学部のうちの1/4にあたる20大学に講座または臨床科があり、臨床、研究面で多くの活動をしています。

老年科の特徴は、「複数の疾患をかかえるお年寄りに対して、臓器別に治療するのではなく、全人的に治療する科」といえます。具体例をあげましょう。高血圧、糖尿病、原因不明の貧血を持つお年寄りが脳梗塞になったとしましょう。臓器別で受診する場合、脳外科(または神経内科)、循環器内科、内分泌内科、血液内科の4科にかかることになり、時間的、体力的に大変です。また、各科から薬が処方されると、同種薬の重複処方の恐れもあります。このような複数疾患を一人で抱えるお年寄りを、一つの科でまとめて治療しようとするのが老年科の特徴です。なお、一般的には65歳以上を老人と定義していますが、当科では75 歳以上の高齢者を対象に、日本老年医学会指導医、専門医が外来を担当し、高度かつ先進的な医療水準の維持に努めています。

老年病ってどんな病気ですか?

「人は血管から老いる」と言われるように、老化現象の一つに動脈硬化があります。そして、動脈硬化から生ずる病気の代表として、脳梗塞、心筋梗塞等の血管の詰まる病気があります。しかし、血管の病気以外にも免疫の低下から癌になったり、自己免疫疾患になったりもします。生活習慣病である糖尿病、高脂血症も高齢者に多く見られます。呼吸器疾患では、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)も高齢者の代表疾患です。他にも多くの疾患がありますので、「老年科の対象疾患」にまとめて記載します。

これらのなかでも「認知症」は老年科にとって重要な疾患です。認知症は大きく、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の2つに分かれますが、近年わが国でもアルツハイマー型認知症が確実に増加してきており、社会問題となっています。アルツハイマー型認知症は、記憶障害(物忘れ)に加えて早期から時間や場所の感覚が障害され、性格変化が出るのが特徴です。数年前までアルツハイマー型認知症は治療法の無い不治の病でしたが、現在は早期に発見して治療を始めることで、認知症の進行を遅らせることが可能となりました。当科では1998年から「物忘れ外来」を行っており、多くの認知症の患者さんを診断、治療してきています。ご家族の方の認知症症状に気づいた際には、当科の物忘れ外来を受診してください。

尚、昨今の物忘れを主訴とする患者さんの増加から、物忘れ初診の患者さんは1日2名までと制限させていただいておりますことを御了承下さい。

老年科の対象疾患

神経疾患
脳血管障害(急性期、慢性期脳梗塞)、神経変性疾患(パーキンソン病)、認知症疾患(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、その他の認知症)、筋肉疾患、末梢神経疾患等。
血液疾患
貧血(鉄欠乏性、溶血性、腎性、悪性等)、血小板減少性紫斑病、骨髄増殖性疾患(慢性骨髄性白血病、多血症、多血小板血症等)、骨髄異形成症候群、急性白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫等。
呼吸器疾患
実質性肺炎、間質性肺炎、気管支喘息、肺気腫、胸膜炎等。
代謝・内分泌系疾患
甲状腺疾患、副甲状腺疾患、糖尿病、高脂血症等。
循環器疾患
高血圧、狭心症、慢性心不全、うっ血性心不全、不整脈等。
骨運動器疾患
骨粗鬆症、慢性関節リウマチ等。

認定施設

  • 日本老年医学会認定施設

スタッフ紹介

氏名・職名 専門領域 外来診療日 資格
科長 金谷 潔史 講師
(かなや きよし)
老年病全般、脳血管障害、神経疾患、認知症 水、金
  • 日本老年医学会指導医
  • 日本老年医学会認定専門医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本認知症学会認定専門医
藤井 広子 兼任助教
(ふじい ひろこ)
老年病全般、脂質代謝異常、認知症
  • 日本老年医学会認定専門医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
阿部 晋衛 助教
(あべ しんえ)
老年病全般、脳血管障害 月、土  
酒井 稔 助教
(さかい みのる)
老年病全般
  • 日本内科学会認定医

外来診療担当

土(1.3.5週)
阿部 晋衛 藤井 広子 金谷 潔史 酒井 稔 金谷 潔史 阿部 晋衛

専門外来、特殊外来

骨粗鬆外来
物忘れ外来
いずれも一般外来内で行っています。

科内検査

  • 神経心理テスト(認知症対象)

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