ミニコミ誌「みどりの丘」
2008年05月1日発行 今月のおはなし
ペット検査ってイヌ・ネコの検査?
今でこそペット(PET)検査といわれて、愛玩動物の検査を思い浮かべる方はなくなったと思いますが、日本でPET検査センターがオープンし始めた初期の頃は、飼っているイヌ・ネコの検査をしてもらいたいとの問い合わせがあったとか?
PET検査とはポジトロン断層撮影法といわれ、ポジトロンという放射線を出すくすりを注射し、専用の検出装置で全身の撮影をする検査です。その中でも、ブドウ糖に似たくすり(FDG;フルオロデオキシグルコース)を使うと、がん細胞のようにブドウ糖をたくさん取り込んで活発に増殖する細胞に集まりますので、がんの病巣を写すことができます。この検査のことを正確には「FDG-PET検査」といい、さらに、そのPET装置に通常のCT装置を合体させた PET/CT装置が最近では主流となっていますので、普通に「PET検査」といわれたときには「FDG-PET/CT検査」のことを指します。
PET検査が役に立ち、健康保険の適用となっているがんは、肺がん、乳がん、頭頸部のがん、婦人科がんなどであり、転移がないか、治療後に効果が出ているか、再発がないかなどを調べることができます。特に、全身を写しますので、予想外の病巣が見つかることで、治療方法やその範囲を正しく決めることができます。したがって、がんの診療にはなくてはならない検査の一つと考えられています。ただ、早期の胃がんや前立腺がんなどは写らず、保険適用になっているがんでも1cm以下の小さい病巣では検出が難しいこともありますので、人間ドッグなどでPET検査が行われる時には、超音波検査、マンモグラフィ、内視鏡検査などの他の検査と組み合わせるなどの注意が必要です。
以上、PET検査についてお話させていただきましたが、残念ながら、当センターのみならず、八王子市内にはPET検査の行える施設はありません。1日でも早く当センターに導入して市民の皆様のお役に立ちたいと思っています。





