ミニコミ誌「みどりの丘」
2009年1月1日発行 今月のおはなし
慢性腎不全と肥満
慢性腎臓病とはタンパク尿や、採血検査でクレアチニン値が上昇したりする状態が、慢性的に持続する状態を示す言葉で、最近新聞やテレビなどで見たことのある方も多いと思います。
慢性腎臓病は、長い年月をかけて透析の必要な慢性腎不全に至る可能性があり、また心筋梗塞や、脳梗塞といった血管障害の原因となり得るのですが、ほとんど症状がないので、意識されていない方も多いようです。
ところで、慢性腎臓病は肥満と関係があることをご存知でしょうか?肥満は体の中の血液量も増えて、腎臓の血液をろ過する糸球体という部分に負担をかけます。更に肥満に合併する糖尿病や、高血圧や、高脂血症などが腎臓に直接悪影響したりします。つまり肥満が原因で慢性腎臓病になり得るし、慢性腎臓病にかかっている人にとっては、悪化させる要因になります。
日本においては、軽度の肥満でも心血管疾患を発症しやすいので、BMI(body(ボディ) mass(マス) index(インデックス)=体重/身長(m)×身長(m))が25以上を肥満と定義しており、全人口の20%を占めると考えられています。
私も常々肥満の患者様には痩せるように話してきましたが、痩せられる人は少ないのが現実です。そして皆さん「そんなに食べていないんだけど・・・」とおっしゃいます。
この秋プチダイエットに挑戦した私の経験では、1日のエネルギーを○○○○kcalに抑えようとするより、1日○○○kcal減らそうと考える方が簡単です。例えば、1日の摂取カロリーを300kcal減らせば、1日に33gの脂肪が燃焼され、1か月で約1kg減少します。300kcal消費する運動はかなりハードで毎日継続はとても無理です。間食をやめるとか、ご飯を1日1杯減らして、更に30分多く歩くとか、そんなことを毎日続けることが大切です。
肥満は、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓血管病、乳癌、などばかりではなく、慢性腎臓病とも関連があります。放っておいていいことはありません。あなたも今日から1日300kcal減を心がけましょう。




