ミニコミ誌「みどりの丘」
2009年3月1日発行 今月のおはなし
メラノーマについて
メラノーマ(悪性黒色腫)は日本人では稀な皮膚がんです。しかし発見が遅れると手遅れになりかねません。日本人に多い末端黒子型(まったんこくしがた)メラノーマでは足の裏、爪の下、指などに黒っぽい斑点ができます。早期発見、早期治療が極めて大切です。
メラノーマは発見が遅れると手遅れになりかねません。その理由は、転移した場合に有効な治療法がない点です。放射線療法、抗がん薬とも転移を治せるとは限りません。また、メラノーマは転移しやすいがんです。腫瘍の厚さがわずか2mm~3mmのⅡ期でも転移する恐れがあります。
それでは、どういうことに気をつけたらいいのでしょうか。「ほくろ」は誰でもたくさん持っています。いちいち気にしていたらきりがありません。どういうものがメラノーマなのでしょうか。世界各地でさまざまな臨床診断基準が作られていますが、だいたい次のような現象が現れたらメラノーマを疑います。①急に大きくなる、②形が左右非対称になる、③黒褐色斑と正常皮膚との間が不規則になっている、④色調が黒、褐色、場合によっては白色や紅色と多彩になる、⑤大きさが6-7mmになってくる、⑥盛り上がってくるなどです。この条件がすべて揃うとほぼメラノーマと考えられます。
ところで、メラノーマは「ほくろのがん」などとよく言われますが、正確には「ほくろのがん」ではなくてメラニン細胞のがんです。初期には見た目が「ほくろ」に似ていることから「ほくろのがん」と称されています。
「ほくろ」やメラノーマの確定診断は病理診断です。病変を切除して行われます。しかし現在では、メラノーマや「ほくろ」の第一段階の診断はダーモスコピーという簡単な器具を使って行います。皮膚科専門医であればかなり高い確率で診断できます。ダーモスコピー診断で疑わしいもの、非定型的なものについて病理診断を行うようになってきました。




