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ミニコミ誌「みどりの丘」

2009年6月1日発行 今月のおはなし

夜間頻尿

泌尿器科 教授 松本 哲夫

排尿障害とは、排尿に関する全ての問題を含みます。
膀胱に溜った尿を排出できない尿閉、いきまなければ出ない排尿困難、漏れてしまう尿失禁、すぐに尿意が出現する頻尿など様々です。このうち夜間の頻尿は、日常生活への影響が大きいと云われています。ちなみに、40歳以上の方で夜中に1回以上トイレに行く方は69%、3回以上の方は13.5%と云うデータがあります。

かつて夜間頻尿の原因は前立腺肥大症にあるとされ、泌尿器科には夜間頻尿を訴える男性がたくさんみえます。しかし、最近は夜間頻尿の原因は他にも様々なものがあることがわかってきました。中でも夜間の多尿と睡眠障害が大きな部分を占めています。 夜間多尿とは入眠中に24時間の尿量の三分の一以上が排出される状態です。(注1) 夜間頻尿の方は、一度自宅で一日の排尿状態を記録につけてみてください。大雑把でかまいませんから量が計れるカップをトイレに置き、朝起きたときから翌朝起きるまでトイレに行く度にカップに排尿し、トイレに行った時間と毎回の尿量を記録しておきます。一日中家にいる必要はありませんが、その日の排尿は全て時間と量を記録しなければなりません。二〜三日この記録をつけてみてください。入眠中の尿量を知ることができます。

その他、一日の尿量や一回の尿量など様々なことがわかります。もし、一日の尿量が多ければ水分の過剰摂取、心機能や腎機能の低下が原因である可能性が出てきます。一方、一日尿量は多くなく、一回の排尿量が少ない為に何度もトイレに行っているようなら泌尿器科系の異常が考えられます。

泌尿器科では夜間頻尿の患者さんを診察させていただいていますが、この記録をあらかじめ用意していただくと診断の助けになります。



(注1)
なお、成人の一日の尿量は800から1500mlと云われますから正常な夜間尿量は250〜500mlとなります。

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