ミニコミ誌「みどりの丘」
2009年8月1日発行 今月のおはなし
形成外科について
今月は形成外科のお話をさせていただきます。皆さんは形成外科と言っても何を治療する科かご存知ない方が多いと思います。
形成外科は、体の表面や皮膚の下にあるいろいろな疾患を出来るだけきれいに直す科です。たとえば母斑や痣、しみ、血管腫などの皮膚腫瘍や脂肪腫、粉瘤などの皮下軟部腫瘍の手術やレーザー治療をおこないます。特に、これらの腫瘍が顔や頚部にある場合は、手術の傷跡を目立たないものにすることが大切で、形成外科の技術が必要です。きず痕がケロイドや硬い瘢痕になってしまったものもいろいろな方法でなおしていきます。
また、手足や顔のけが、骨折の治療も専門に扱います。これらの部分のけがは、最初の治療の仕方が機能的な予後を決めてしまうので、細かい解剖の知識や丁寧な手術が必要なのです。
やけどの治療も形成外科の分野です。初期の治療は深さや場所により、軟膏で直したり植皮をしたりします。やけどの後のひきつれも何年にも渡って治療していきます。
赤ちゃんの顔や手足の奇形も治療します。唇裂や口蓋裂、手足の指の奇形、耳や陰部の奇形、体の赤痣、青痣などを多くあつかいます。
一方、癌の手術をした後やおおけがの傷をふさぎ、体の表面の機能、形態を再建するのも形成外科の分野です。乳癌手術の後で、筋肉や皮膚を用いて乳房の形を作ることも出来ます。
このほか、必要がある場合に限って、重瞼や皺取りなどの美容外科も行うことがあります。





