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ミニコミ誌「みどりの丘」

2009年9月1日発行 今月のおはなし

ビスフォスフォネート系薬剤について

口腔外科 科長 小川 隆

ビスフォスフォネート系薬剤(以下BP)は骨粗しょう症や癌の骨転移などに対し非常に有効なため多くの方々に使用されています。しかし、最近、BP使用経験のある方が抜歯などのあごの骨に刺激が加わる治療を受けるとあごの骨が壊死する場合があることがわかってきました。

海外の調査では、抜歯を行った場合、骨粗しょう症でBPを内服している患者さんでは1000人中1~3人の方に、悪性腫瘍でBPの注射を受けている患者さんでは100人中7~9人の方にあごの骨に壊死が生じたと報告されています。
あごの骨が壊死するとどんな症状がでるの?
⇒歯ぐきが腫れたり、痛みを感じたり、膿がでたり、歯がぐらぐらしたり、あごの骨が露出したりすることがあります。
どんな治療を受けるときに注意が必要?
⇒一般の歯科治療(歯石除去、虫歯治療、義歯作製など)であごの骨に壊死が生じることは少なく、発生リスクが高い治療は、抜歯、歯科インプラント手術、歯周外科などの骨への侵襲を伴う外科的処置です。BP長期使用、癌化学療法、あごの骨への放射線治療、ステロイド薬、糖尿病、喫煙、飲酒、口腔内の不衛生などによってもあごの骨の壊死の発生率は増加するといわれています。
すでにBPを内服してますが、どうしたらよいですか?
⇒内服期間が3年以上の場合、あるいは内服期間が3年未満でもステロイド薬を併用している場合は、抜歯などの処置前に少なくとも3ヶ月間はBPの内服を中止していただいています。薬を処方している担当医と相談してから内服を中止しますので、自己判断では中止しないようにしてください。
すでにBPの注射を定期的に受けていますが、どうしたらよいですか?
特に自覚症状がなくても、できるだけ早く歯科口腔外科あるいはかかりつけの歯科の先生に相談してください。自覚症状がなくてもすでにあごの骨に壊死が生じていることもあります。できるかぎり病状が進行しないよう、歯や義歯をチェックし、その時点で可能な治療を行います。また口腔内の衛生指導も徹底的に受けていただく必要があります。しかし内服と違ってBPの注射を中止できるかは、悪性腫瘍の進行に伴う骨痛や病的骨折の有無により検討することになります。
主なBP製剤
内服薬:ボナロン、ベネット、ダイドロネル、フォサマック、アクトネル、ボノテオ、リカルボン、アレンドロン酸錠(フォサマック、ボナロンの後発品)
注射剤:ゾメタ、オンクラスト、アレディア、ビスフォナール、パミドロン酸二ナトリウム(アレディアの後発品)

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