平成27年度


          上高地診療所への想い

東京医科大学上高地診療所は本邦における山岳登山の黎明時期より現在に至るまで、北アルプスの南部、上高地において地域医療と山岳診療の灯を燃やし続けている。

岳に集う若者達の生命を守り、麓を逍遙する者の安全を支え、地元の民の健康を見守って来た。長い診療所の歴史の中には、滑落や雪崩、あるいは落雷、疲労凍死などの悲惨な遭難を見てきた。安曇村だけでは無く、岐阜県側からも医療を求めて尋ねて来られた患者もいた。長い歴史を持つ上高地診療所の勤務医はいつもボランティアである。大学病院の最新の医学の場から、山の中の検査器具一つ無い診療所で、工夫と熱意だけでこの診療所を守って来た。世界に誇る日本の山岳観光の拠点である上高地、日本における山岳登山のメッカとしての上高地を訪ねる人々の、健康と安全の担保として支えて行くことが上高地診療所の使命であるとの想いが、今でも上高地診療所の灯を守っている。

早春の化粧柳の芽吹き、鮮緑に山肌を塗っていく6月の雨上がり、宇宙の空を思わせる光り輝く夏、金の雨が降り注ぐ唐松の秋、そして訪れる人もいない吹雪の中、またの春を待つ上高地診療所。大切に守って行きたいと思う。


                東京医科大学上高地診療所
                顧問 植木 彬夫


東京医科大学上高地診療所
所長:荻原 幸彦

〒390-1516
長野県松本市安曇上高地

TEL:0263-95-2935
FAX:0263-95-2558







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