角膜手術について |
2022年3月より当院でも角膜・羊膜移植医療を開始しています。当院は茨城県アイバンク、東京歯科大学市川アイバンクと提携し、角膜、強膜、羊膜のドナー提供をして頂いています。これまで既に当院で移植手術を行った対象疾患は角膜混濁、水疱性角膜症、感染性角膜炎、角膜穿孔、強膜穿孔、アルカリ眼外傷等、多岐疾患に渡ります。 一般的に角膜移植手術は角膜のドナー提供が必要となります。ドナー角膜の提供があった事を、当院がアイバンクから連絡を受けた段階で手術が成立します。一般的には外来で角膜移植手術を受ける意志をお聞きし、その後手術ができる事が可能となった段階で直接患者様にご連絡をする形となります。このように、角膜移植手術を受けるまでにはお待ち頂く必要があります。 一方、角膜穿孔や感染性角膜炎などの緊急を要する角膜移植手術は当院で保存している、保存角膜を用いて手術を行います。保存角膜は緊急事態用のレスキューとして用いる角膜ですので、術後落ち着いた段階で再度新鮮な角膜を用いた移植が必要となる場合があります。 角膜は本来透明な組織ですが、生まれつき混濁を呈している先天性の角膜ジストロフィや幼少期などに経験した角膜炎によって角膜が濁った状態となる場合があります。角膜が濁った状態ですと、通常であれば受けられるような手術、例えば白内障手術ですら困難となります。そういった場合、角膜移植手術を行い、角膜を透明化した後に白内障手術を受ける事が可能となります。 |
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角膜移植手術に関する説明書 | |
羊膜移植手術に関する説明書 | |
翼状片切除術に関する説明書 | |