大正5年(1916年)に創設され、長い歴史を持つ東京医科大学では、医療、教育、研究の現場で、高い評価を得てきました。しかし、近年、いくつかの事件が重なり、信頼を損ねる結果となっています。組織統治(ガバナンス)が充分機能していなかったことが、傷を深くしたと考えます。
これを機に、本学全職員に意識改革を求め、組織、体制のあり方について徹底検証を行い、再生に向けたプログラムを作り、実践中です。
最も重視しているのは、コンプライアンス(法令順守)の徹底です。コンプライアンスには、いくつかのレベルがあり、最も基本的な概念は法律違反をしないということで、次が社会規範に反しないこと、そして最上位の概念は、組織の使命、社会の期待に積極的に応えるというものです。今我々が目指すのは最高のレベルのコンプライアンスで、これを支えるのは、意識の改革と目標の明確化ですが、同時に透明性の確保、説明責任を果たすことが重要です。具体的には、自らに厳しい監査体制、責任ある広報などを目指します。
一方、将来の具体的な展望に目を転じますと、短期的には、平成25年(2013年)春に、西新宿キャンパスの教育研究棟(1.65万平米)の竣工、看護学科の開設を目指しています。中期的には、現在、外部有識者を交えた経営戦略会議で議論中ですが、e‐learningの本格導入などIT化の強化、海外の大学との包括提携などによる国際化、医学総合研究所を中心とした研究の体制整備、そして西新宿キャンパスの新病院棟の建設などの多くの計画が並んでいます。
本学は5年後に創立100周年を迎えます。創立100周年記念式典は、平成28年(2016年)11月です。5000人近い職員が一丸となって、世界に誇れる医科大学として、次の100年に向け発展していくために、全力で努めます。
平成23年11月
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