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学長挨拶
学長 臼井 正彦
学長 臼井 正彦

 
 
 東京医科大学の創立は、95年前の1916年に現日本医科大学の前身であった日本医学専門学校の生徒約450名が、学校の経営者と意見を異にして総自主退学したことに端を発しています。学生たちの強い正義感、医学への真摯な姿勢に賛同と同情した学祖高橋琢也はじめ佐倉順天堂2代目当主佐藤進、森鴎外ら各界の多くの人々のご支援とご協力で本学は創設されました。
 この特異な創立の過程が、正義、友愛、奉仕と自主自学を本学のモットーとし、脈々とした伝統を作り、社会に貢献する医師をこれまでに1万数千人養成してきました。
 医科大学の使命は、教育、研究、診療をバランスよく行うことであり、社会の負託に応える良質な医師を育成し、医学の進歩への寄与に努め、安心で安全な最新の医療を提供することにあります。本学では、このミッションを達成するための教育カリキュラムを編成し、教職員が一丸となった手厚い指導を行っています。
 入学すると、1年次には一般教養、医学に関する課題研究や医学英語が始まり、2年次からは解剖学をはじめとする基礎医学が3年次前半まで続き、その後は内科学などの臨床医学を習得し、5年次の臨床実習、6年次の選択実習と臨床医学全般にわたるコアの習得が行われます。選択実習では海外の姉妹校で1〜2カ月間の実習を選択することも可能です。最終学年の12月には本学を卒業するに相応しい学力と実技を身に着けているかを検証する総合試験が実施され、これに合格した学生が卒業し、医師国家試験を受けることができます。最近3年間の医師国家試験合格率は96%で私立医科大学29校中5番目の成績です。
 6年間の学生生活では、将来の医師に必要な体力や先輩諸兄との密なコミュニケーションを図る課外活動も重要で多くの学生が参加しています。毎年秋には伝統的な東医祭が開かれ、大学全体が盛り上がります。
 研究については学生時代からリサーチマインドを涵養するようにしていますが、本格的には医師となってから基礎医学部門か臨床医学部門の大学院に入学して行われます。研修を受けながら研究ができる社会人大学院もあり、将来の医療に役立つテーマで実施されています。その成果は、国際医学情報学講座の支援によって欧文医学雑誌にも投稿されています。
 診療においては、3つの附属医療機関で患者さんを中心とする最先端医療が実施されており、各診療科の教授以下スタッフ全員で基礎から最先端におよぶ医療技術やロボット支援手術の習得に向けて懇切丁寧な指導をしています。特に西新宿キャンパスの大学病院では、これから100周年記念に向けて50年先でも通用するような新大学病院の建設が始まっており、新時代の医師の養成にも力を入れていきます。
 このように東京医科大学では、かつて学生自らが掲げた建学の精神にのっとり、医学の習得において自主自学をモットーとして教職員全体が支えながら良質な医師に育成し、我が国のみならず世界の医療界に貢献できる人材を育成しています。
 医学に興味のある皆さん、そして受験生諸君、是非我が大学の門をたたき、入学し医学を共に学び、これからの医療をともに発展させていこうではありませんか。

平成23年11月
東京医科大学
学 長 臼井 正彦

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