【医学科】海外臨床実習

 東京医科大学医学部医学科では、第6学年4月の診療参加型臨床実習(*)において、交換留学として、4月の1カ月間、本学が学生交流を締結している海外の施設での臨床実習を選択することができます。毎年5年次に募集があり、英語による面接、共用試験の成績、4年次の医学英語の成績などから総合的に選考しています。帰国後は、学内の医学会総会にて、英語による留学報告を行っています。

診療参加型臨床実習:6年の4月~7月までの4カ月間に4つの診療科で実習を行います。診療チームに参加し、その一員として診療業務を分担し、将来どの診療科の医師になるとしても最低限必要な医学知識・臨床推論法・技能・態度などの能力を実践的に身につけます。


【留学先】ロイヤルビクトリアン アイ アンド イヤー ホスピタル(オーストラリア)

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第6学年 増田 大晃(2017年度)

 2017年4月に約1カ月間、オーストラリアにあるロイヤルビクトリアン アイ アンド イヤー ホスピタル耳鼻咽喉科にて実習する機会をいただきました。私は、学生時代に海外臨床実習を経験することで、英語のみならず、日本とは異なる医療に対する考え方や文化を吸収することができると考え、このプログラムを志願しました。

 外来での実習では、難聴、めまい、耳痛など多くの症候を経験し、鑑別診断、検査、治療の考え方を勉強しました。また、実際に耳鏡を用いた鼓膜の診察や、音叉を用いた聴力検査を施行し、その所見を医師に伝えることにより英語で病態を表現する力が身に付きました。たくさんの専門用語を知っていることはもちろん重要ですが、多くの会話に触れることにより、その人たちの背景を知り、積極的に会話に参加することも非常に大切であると実感しました。現地の医師と、オーストラリアと日本の医療制度を比較して議論することで、広い視野を持つことができ柔軟性を持って医療について考えることができました。オーストラリアでの実習は、医師になる上で貴重な財産になったと確信しています。

 この海外臨床実習は、グローバルな視野を持つ医師になるための入口になると思います。東京医科大学は、数々の海外施設と締結し、多くの学生に広い視野とグローバルな考えを養う絶好の機会を与えてくれます。

【留学先】台北医学大学(台湾)

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第6学年 中島 直生(2017年度)

 6年次の4月の1カ月間、台北医学大学で実習をさせていただきました。はじめは不安や驚きも多々ありましたが、多くの方々に支えられて充実した日々を過ごすことができました。実習では、家庭医学、血液腫瘍、代謝の3科を回りました。どの科の先生方も教育熱心で、分からないことがあった時には、私が分かるまで教えてくださり大変勉強になりました。

 特に印象的だったのは、患者さんを包括的に見るという考え方です。患者さんの持つ病気だけでなくその方の家族、生活環境、生育歴、考え方にも目を向けて、その方の目標にあった治療法を一緒に考えていくということの大切さを改めて感じました。病棟では、どの科でもどの時間帯でも必ず誰かが患者さんの側にいたことが印象的でした。家族を大切に思う文化に触れることができ、温かい気持ちになりました。

 1カ月間生活した寮には私を含め10人のルームメートが生活しており、出身地・宗教・学科が様々で最初は戸惑うことも多くありましたが、現在それぞれが学んでいることについて話したり、文化の違いについて教えあったり、悲しいことがあった時には一緒に泣いたりと、1カ月とは思えないほどの密度の濃い時間となりました。また、実習中に多くの台北医学大学の医学生達と知り合うことができ、実習後には台北市内の様々な場所を紹介してもらい、台湾の文化に触れる機会を持つこともできました。交換留学という貴重な機会をいただけたことに心から感謝しています。

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