ここだけの話、呼吸機能検査が何の役にたつのか (*_*)?
 口には出さないけれど、多くの医師達が感じていることだと思います。ナース、コメディカルのあなたはどうですか?
 日本におけるCTスキャンの普及率は先進欧米諸国と比較しても著しく高く、ちょっと見にはとても素晴らしいことのように思います。しかし、このことは簡単に喜ぶことは出来ないのだという意見もあります。貴方は、その理由を講習会で知ることになるでしょう。
 「目にもの見せる」という言葉や「百聞は一見にしかず」などという表現もあります。これらは人間の判断が視覚に重きを置いているということを表現しているのかもしれません。
 これはちょっとしたヒントです。
 少し難しくいえば呼吸機能検査の基礎となっている呼吸生理学は、人間が最も信頼する感覚である「視覚」ではとらえきれない呼吸に関るダイナミックな(動的な=まさに生きている)現象を認知し、解釈するための知識(学問)ということができると思います。
 問題はこの方法が、“高度に発達した”私たちの医療の現場で役に立つのだろうか?、あなたは「難しそうな割には活用の場は少ないのでは」と感じているかもしれません。
 患者の状態を高価な検査の繰り返しで把握するのではなく、自分の知識と技能を生かして、必要なときその場で把握できたらという考えはこれからの医療環境に必要な方向性です。
 講習会では臨床に直結した宮城征四郎先生の指導が受けられるA1コースを入門篇とし、翌年は実習面が充実しているA2コースに参加するというプランはいかがでしょうか、一度だけの参加では到底全体を体験することはとても難しいからです。
 ともあれ、この夏は品川でお会いしましょう。お気軽に声をかけてください。

A1コース副主任 櫻井 滋

戻る