A2コースは呼吸療法士及び看護師の方々を中心とし、基礎の呼吸機能を理解している受講生が呼吸機能に基づいた呼吸ケアの理論と技術を学ぶためのコースです。臨床シナリオを基とし、知識伝授型の講義だけでなくビデオ供覧や実習を行うことによって、実践に即した呼吸機能、リハビリテーションを学びます。
 プログラムの内容は、
1)血液ガス、
2)呼吸不全のメカニズム、
3)換気力学、
4)換気機能、
5)一歩進んだ呼吸生理学、
6)人工呼吸器の使用法、
7)呼吸ケア、
8)COPDの外科的療法、
などについて学び、実習は
1)スパイログラム、
2)フローボリューム曲線(抵抗、コンプライアンス負荷を含む)、
3)血液ガス分析(採血、分析)、
4)拡散(安静時と運動負荷時)、
5)酸素療法、
6)気道の確保(挿管)、
7)心肺蘇生法、
8)人工呼吸(NPPVも含む)、
9)加湿・吸引、
10)呼吸理学療法、
11)運動負荷、
12)モニタリング
 などを行います。
 われわれ講師一同は、このコースを終了した方々が、「なるほど、呼吸機能を理解すると、こんなに患者さんの病態が把握でき、ひいては患者さんの呼吸ケアやQOLの改善に役立つのだな」と評価していただけるような講義内容にしようと今から張り切っています。講義内容や資料は逐一インターネットを通じ回覧いたす予定です。
 43回臨床呼吸機能講習会A2コースを実りあるものにするため、一丸となって勉強いたしましょう。

A2コース主任 岡澤光芝

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