臨床呼吸機能講習会の講師としての参加は今回で6回目となりますが、この間に社会のニーズの変化により臨床呼吸機能講習会も変化し、包括的リハビリテーションなど呼吸理学療法の重要性の認識が高まってきました。実際の臨床においては、例えば、一人のCOPD患者が急性増悪で入院し人工呼吸管理を受けて退院し在宅医療を受ける間に、多種のコメデイカルと医師が診療に携わります。良いケアのキーポイントは、より良いチーム医療だと思いますが、良いチーム医療には患者を思いやる優しさと共にチーム全員の正確な呼吸生理学や呼吸機能の知識に基づいた病態の把握と呼吸ケア技術が必要だと思います。
 A2コースは幾つかの職種が異なる講習生が参加するために講習が難しい面がありますが、今後の医療はチーム医療が基本であり、A2コース講習生全員が病態の把握に必要な呼吸機能の知識とそれらに裏付けされた呼吸ケア技術を修得できるように頑張りたいと思います。

 A2コース副主任 一和多俊男

戻る