腎臓内科学

所属長写真

主任教授
菅野 義彦

概要

本分野は、平成25年6月に発足した新しい分野です。これまでは病院の診療科としての腎臓内科として中尾俊之名誉教授を中心に、地域におけるCKD(慢性腎臓病)対策の基幹施設として病院内外からの症例に対応してきました。菅野義彦主任教授は、高血圧症、慢性腎臓病、維持透析、急性血液浄化と広い専門を活かして、Total Nephrologyをモットーにした地域の腎不全診療システムを構築し、東京医科大学病院をその中心施設の一つとすべく熱意を持って診療に取り組んでいます。こうした現場の診療からスタートした臨床研究、未来の透析システムの開発を国内外のさまざまな施設と協力して行っていますが、学内における基礎的な研究も開始しました。研修医、学生の教育にも熱心に取り組んでおり、BSL、クリニカルクラークシップ、臨床研修で当科をローテートした学生や研修医からは丁寧な指導が高い評価を受けています。研修医の各種資格習得、学会・研究会での発表に対してはスタッフ全員が協力体制を取り、医師になってからも学び続ける姿勢を身につけ、今後変化する医師の業務の中でなにを要求されても対応できる能力を養ってもらいます。

教育内容

主な研究領域(研究内容)

  • 慢性腎不全に対する食事療法とその評価指標の開発
    (女子栄養大学と共同研究)
  • 慢性腎不全・維持透析患者における各種代謝マーカーの変動
    (健康増進スポーツ医学分野と共同研究)
  • ナノテクノロジーを用いたマイクロダイアライザーおよび人工腎臓の開発
    (慶応義塾大学理工学部と共同研究)
  • 受診率向上のための尿蛋白スクリーニング法の開発
    (中央検査室と共同研究)
  • 腎不全状態における血管作動物質の変動
    (分子病理学分野・慶応義塾大学医学部と共同研究)

大学院医学研究科について

担当科目名名称

腎臓内科学

講義概要

本分野では時間的空間的にきわめて広い対象を持つ腎臓内科学のどの領域に興味を持っても、それを科学的仮説として研究のスタートに出来る指導を行います。学内スタッフだけではなく、国内外で最先端の研究を行う施設とも協力体制をとっています。新たな技術や考え方を習得するためには、腎臓領域から離れることも大切と考えており、慶應義塾大学医学部薬理学教室に出向した医局員は神経内分泌学領域の研究を行って優れた業績をあげ佐々記念賞を受賞しました。内科医として優れたレベルの診療を行うためには科学的な視点や考え方を身につけることが非常に大切になります。大学院生ではなくても、こうした能力を学べるように研修カリキュラムを組んでいますが、臨床診療から離れて余裕のある状態で学習するという恵まれた環境は医師としての生涯の中でも、限られた時期にしか得られないものです。

「腎臓のことはよくわからないけど、最新の研究がしてみたい」という方には菅野主任教授が開発中の人工腎臓に取り組んでいただきます。いろいろな意味で障害や制限をかかえた透析患者の生活を根本的に変えてしまう可能性を秘めた植え込み型人工腎臓はナノテクノロジーを駆使したもので、慶應義塾大学理工学部との共同研究は他領域との連携が重要視されるこれからの医学研究のモデルケースといわれています。

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