消化器グループ

 私達のグループでは、消化器一般につき幅広く研修できることが一つの特色です。現在専門化が進み、消化器の分野でも、消化管・肝臓・膵臓・食道など細分化されています。しかし、我々のグループでは細分化せず、消化器全般について研修できます。

 上部・下部消化管内視鏡は年間約2500例、腹部超音波検査は約800例、内視鏡的逆行性膵管胆管造影(EPCP)・内視鏡的乳頭切開術(EST)・内視鏡的硬化薬注入療法(EIS)・内視鏡的静脈結紮術(EVL)・経皮経肝胆道ドレナージ術(PTCD)等約400例、ラジオ波凝固療法(RFA)30例、肝動脈塞栓術(TAE)・経皮的エタノール注入療法(PEI)約100例と多くの症例を確保しています。このため、多くの症例数をこなし、これらの手技を短期間に習得することが可能です。

 他科との連携も充実しています。外科とは週1回カンファレンスを施行し、治療方針等につき検討しています。また、放射線科とも週1回カンファレンスを開いています。腹部画像診断につきより深く学ぶ事ができます。

 内科全体で120床のうち消化器疾患の患者は、約30床であり、研修医一人あたり約7〜8人担当しています。担当患者はさほど多くありませんが、様々な患者を担当できます。 消化器グループの1週間のスケジュールは下記の通り充実しています。

消化器グループ 週間予定表
月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
7:45〜抄読会 チャート回診内視鏡フィルム読影  
8:45〜
月曜日は8:30
朝礼 
9:00〜12:0010:00〜教授回診
GIF
US
GIFGIFGIFGIFGIF
13:30〜X線検査
内視鏡的検査
その他の検査
CFX線検査
内視鏡的検査
その他の検査

15:00〜病棟回診
X線検査
内視鏡的検査
その他の検査
CF 
18:00〜外科との合同カンファレンス 画像カンファレンス   

※ GIF(胃内視鏡検査) CF(大腸内視鏡検査) US(超音波検査)

(1)  抄読会
 最新の英語論文を読み、日常診療に役立てています。

(2)  チャート回診
 カルテ等を見ながら、治療方針などを検討します。

(3)  内視鏡フィルム読影
 上部・下部消化管内視鏡検査のフィルムを見直して、治療方針等を検討します。

(4)  上部・下部消化管内視鏡検査(GIF、CF)
 上部は一日約15人前後検査を施行しています。緊急の患者(吐血)も多く緊迫感があふれています。
 下部は一日約10人前後施行しています。
下部消化管内視鏡
(5)   超音波検査(US)
 一日約10人前後施行しています。

(6)  内視鏡的検査
 内視鏡的逆行性膵管胆管造影(EPCP)・内視鏡的乳頭切開術(EST)・内視鏡的硬化薬注入療法(EIS)・内視鏡的静脈結紮術(EVL)・経皮経肝胆道ドレナージ術(PTCD)などを行っています。
内視鏡的硬化薬注入療法

(7)  その他の検査
 肝細胞癌に対しラジオ波凝固療法(RFA)・経皮的エタノール注入療法(PEI)などを施行しています。
ラジオ波凝固療法1 ラジオ波凝固療法2

(8)  外科カンファレンス
手術適応の有無や術後経過などにつき検討しています。

(9)  画像カンファレンス
放射線科と合同にて画像診断につき検討しています。
カンファレンス1 カンファレンス2

(10)  病棟回診
消化器グループのチーフである溝上助教授の回診です。
回診1 回診2



 臨床研究・学会活動も積極的に行っています。「NSAID潰瘍の病態と治療」、「ヘリコバクターピロリとNSAIDの関連」、「肝細胞癌におけるMRI各種撮像法の検討」、「MRCPにおける胆嚢機能の評価」「胃繊維芽細胞におけるVEGF産生に対するCOXの関与」等様々な研究をしています。学会活動に関しては、日本内科学学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会等の総会・地方会に演題発表を行っています。また、「茨城県消化性潰瘍研究会」「茨城早期胃・大腸癌研究会」「茨城炎症性腸疾患研究会」等の研究会にも演題発表しています。

スタッフ
溝上裕士助教授、大坪十四哉、三浦崇幣、奈良坂俊明、岩本淳一、小又孝之、竹山裕樹、下河辺宏一、伊藤昌典、竹原央

 
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