呼吸器グループは，臨床では救急指定病院の特色を生かし原発性肺癌，肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患，気管支喘息，間質性肺疾患，肺炎など多彩な呼吸器疾患の診断治療に従事しています。各医員，病院からの紹介患者さんについてはすべての患者さんを受け入れています。また週に１回の呼吸器内科カンファレンスに加えて，１ヶ月に１回呼吸器内科，呼吸器外科，病理，放射線との院内呼吸器カンファレンスも開催しており，各科にとらわれることなく総合的に診断治療について検討しています.
また当講座は総合内科のため内分泌，消化器，神経，膠原病の各グループと綿密に連携しており，地域の中核病院として医学専門の細分化を極力避けて，専門に偏らない全人的な治療や臨床研究を行っています。また，茨城県下では初の睡眠時無呼吸症候群に対する総合的な治療を行う睡眠障害センターを設立したほか，肺癌に対するラジオ波を用いた新しい治療の臨床研究も行っており，大学病院として専門性の高い治療も試みています.
基礎研究では，呼吸器疾患と酸化ストレスの研究，ヒト肺血管内皮細胞や肺線維芽細胞などを用いた研究が盛んであり，臨床と研究の両軸に力を入れています.