第5内科研修内容

目標

・ 幅広い知識を有する総合臨床医の育成を目指す。
・ 大学院として高度の技術を有する専門医の育成を目指す。
・ 大学院生は4年で、臨床研究医は7年で学位論文の提出をし、取得を目指す。

 東京医大霞ヶ浦病院は、茨城県阿見町に位置する、総病床数604床の大規模病院です。そのうち第5内科は病床数120床を有し、呼吸器・消化器・内分泌・神経・膠原病の専門を中心とした、総合内科としての役割を担っています。

 当科の特徴は、大学病院として各専門性を有する専門家の育成を目指していることは勿論のこと、茨城県南部の地域基幹病院として、疾病の分類を問わない総合的な臨床能力を取得できることにあるでしょう。現実問題として、一人の人間が有する疾病というのは、一つの分野に分類できるものではありません。例えば糖尿病・高血圧を基礎疾患として腎不全・末梢神経障害・消化器症状・狭心症などが合併している例などざらにあります。こうした様々な疾患を抱える患者に対し、主治医は、自分の専門の対処のみをしていたり、“専門外だから”ということを理由に患者から逃げるわけにはいきません。当科の臨床研修は1年目に内科総合ローテートを、2年目は第5内科内の各科ローテートを行い、同時期に様々な疾病を有する患者を持ち、また数人の指導医による指導を行うことで、まず「基礎体力」とも言うべき様々な疾患に対応する臨床能力を育む環境と教育を提供します。また、同じ医局内に各専門性を有する専門家がいることで、科を越えたコンサルトが気軽に行うことができ、コンサルト能力を育成する基盤も有しています。


基礎研究

 当講座では開局以来細胞培養をはじめとした分子生物学の研究にも力を入れており、平成11年には、13室を有する研究室を増設し(全15室)、遺伝子解析器や低温実験室などの実験機器および研究スペースの充実を実現しました。その結果、機器待ちやスペースの問題は全くといっていい程なく、快適にかつスムースに研究ができる様になりました。
 病院内にいながらにして、ときには臨床を並行して行いながらも、高度な基礎研究も行うことができます。当科は大学院生は3,4年目に、臨床研究医は5,6年目に約1年〜1年半基礎研究を行う予定となっており、大学院生は4年で、臨床研究医は7年で学位の取得を目指しています。
 また、臨床同様、臓器別やジャンル別にとらわれない研究者同士のディスカッションや交流があるのも当講座の特徴であるといえます。第5内科は若い医局ではあるが、平成5年4月に開局して今年で9年目を迎え、大学院生をはじめ学位取得も盛んとなっています。
 以上のように、第5内科は総合臨床・専門家の育成・基礎研究それぞれを有機的に統合しながら、医師としての能力を伸ばしていくことができます。


1年目2年目3〜5年目4〜6年目7年目以降
大学院ローテート第5内科各グループのローテート(他科スーパーローテートあり)基礎研究臨床研究(1〜1.5年)(認定医取得)学位取得専門研修専門医取得
臨床研修医ローテート第5内科各グループのローテート(他科スーパーローテートあり)専門研修臨床研究(関連病院出張0.5〜1年)(認定医取得)専門医取得専門研修臨床研究学位取得

関連病院
 水戸済生会総合病院
 龍ヶ崎済生会病院



認定医が取得できる学会
 内科学会、呼吸器学会、気管支学会、内視鏡学会、消化器病学会、糖尿病学会、内分泌学会、神経学会、アレルギー学会、リウマチ学会

専門医・指導医が取得できる学会
 内科学会、呼吸器学会、気管支学会、内視鏡学会、消化器病学会、糖尿病学会、内分泌学会、神経学会、アレルギー学会、リウマチ学会



東京医科大学病院霞ヶ浦病院卒後研修センター

セミナー室(スキルスラボ)

生体シミュレータ1
生体シミュレータ2
(心音の聴診・・・生体シミュレーター「イチロー」)


心肺蘇生1
心肺蘇生2
(心肺蘇生法・・・レサシアン・モジュラーシステム)


挿管
(気管挿管・・・気管内挿管モデル)
採血
(採血訓練・・・採血・静注シミュレーター)

耳教訓練・・・・・耳の診察シミュレーション
縫合・抜糸・・・・縫合実習用モデル
腰椎穿刺・麻酔・・腰椎穿刺・麻酔シミュレーター
導尿法(男性)・・・男性導尿モデル
導尿法(女性)・・・導尿・浣腸トレーニングモデル   等設置

レジデント宿舎

宿舎1
宿舎2
宿舎3 (談話室)

C. A. I. (医学教育サポートシステム)

CAI

 
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