国際交流

東京医科大学医学総合研究所 中島利博教授 ユーラシア心臓病学会学術メダルを日本人として初めて受賞 新たに「キルギス‐日本リハビリテーションセンター」設置も

 9月12日、東京医科大学医学総合研究所の中島利博教授は、日本人として初めて、ユーラシア心臓病学会より学術メダルを授与されました。キルギス共和国を中心とした中央アジアに蔓延するリウマチ熱、およびリウマチ性心疾患について、10年以上にわたる調査研究、治療、予防などの学術活動が高く評価されたことによるものです。

170928.jpg ユーラシア心臓病学会は1941年に設立され、今回の学会開催地キルギス共和国を含む中央アジア諸国をはじめ、ロシアなど旧ソ連邦の国々が参加する学会で、同地域の医学会の中でも最も歴史と権威のある学会の一つとされています。

 招待講演では、2008年から今日まで継続している疾患調査研究、医療支援、予防啓発などの活動を紹介。これまでの活動によって、キルギス国内におけるリウマチ熱・リウマチ性心疾患が減少傾向に転じたことも初めて報告されました。

 また翌日に行われた中島教授と、キルギス共和国保健大臣との会談では、これまでの活動報告のほかに、以下のような点が話し合われ、確認されました。


  1. 旧ソ連邦圏内では最大規模となる256床のリハビリテーション病院「キルギスー日本リハビリテーションセンター」が首都ビシュケク市近くに建設されることが決まり、2018年中に着工すること。また、本施設への国家的支援、日本側代表としての中島教授らによる日本からの医療技術支援、さらには、医学教育施設としての認定が得られることを大臣が確約。なお、同リハビリセンターでは、高齢患者のケアに加え、日本では通常行われる脳卒中や心臓疾患における早期リハビリテーションにも積極的に取り組むことになっています。
  2. 日本の制度を例にとり、キルギス共和国における社会保険制度の導入について提言を行いました。
  3. 中島教授が2010年より同国から任命されている「国家顧問」について、4度目の更新がなされました。

 今年2017年は、日本とキルギスの国交が樹立されてから25周年の年となります。中島教授によるキルギスへの医療支援も12年目を迎え、ついにリウマチ熱および後遺症患者の減少が示されるようになりました。今回、大規模リハビリセンターの設置と支援が決まり、今後さらに、同国の保健、医療、医療制度の改善・発展へ寄与することを目指します。

※なお、本研究活動は下記の助成を受けて実施されました。

  • 平成25-27年度文部科学省科学研究費基盤研究B(海外学術調査)「中央アジアで蔓延するリウマチ性心疾患総合知亜策のための分子疫学的研究」25305032
  • 平成28-31年度文部科学省科学研究費基盤研究B(海外学術調査)「中央アジアで蔓延するリウマチ性心疾患総合知亜策のための分子疫学的研究」16H05845
  • 平成29年度産経新聞社「明美ちゃん基金」
このニュースに関するお問い合わせ

東京医科大学 医学総合研究所
教授 中島利博
TEL:03-3345-0165 FAX:03-6302-0265
E-mail:marlin@tokyo-med.ac.jp

東京医科大学 広報・社会連携推進課
TEL:03-3351-6141 FAX:03-6302-0289
E-mail:d-koho@tokyo-med.ac.jp

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