研究活動

第180回 東京医科大学医学会総会を開催しました。

 平成29年11月4日(土)午前11時より東京医科大学病院6階の臨床講堂において、第180回東京医科大学医学会総会が開催されました。当番分野を代表して羽生春夫主任教授(高齢総合医学分野)から開会の辞が述べられ、本学学長である鈴木衞会長の挨拶に続き、投稿論文奨励賞1演題、医学会奨励賞3演題の受賞講演・授賞式が行われました。

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■投稿論文奨励賞

澤田 陽平 助教(泌尿器科学分野
「限局性前立腺癌における術後生化学的非再発率の術前予測ノモグラムの開発」


■医学会奨励賞

和田 英治 助教(病態生理学分野
「The effects of anti-IL-6 receptor antibody on muscle pathology in dystrophin/utrophin dKO mice」

齊藤 雄 助教(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
「Amino acid-starving culture condition enhances gefitinib-induced cytotoxicity via necroptosis-like cell death in EGFR-expressing cancer cells」

川原 玄理 講師病態生理学分野
「25B-NBOMe投与による横紋筋融解症モデルフィッシュ」

■特別講演
河合 隆 主任教授(消化科器内視鏡学分野
「上部消化管診断のパラダイムシフト」

近森 大志郎 主任教授(循環器内科学分野
「安定狭心症における狭窄病変の機能的評価の重要性」


■当番分野:生化学分野 宮澤 啓介 主任教授のコメント
 受賞講演は、臨床に直結するものから、橋渡し研究、今後の臨床応用を見据えた基礎研究まで、本学の研究領域の裾野の広さを示す、いずれも質の高い講演でした。続いて行われた新任主任教授による特別講演も、河合主任教授の講演は、ピロリ菌除菌療法の普及に伴う本邦の上部消化器疾患の構造変化と内視鏡検査の技術革新に関するもので、ご自身の豊富な実績に基づく明解な講演でした。また、近森主任教授の講演は、狭心症に関する先達の試行錯誤の歴史から、今日の治療成績の改善と診療指針の確立に至る経緯について、教育講演としても価値の高い講演でした。両分野のこれからの益々の発展が期待されます。

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 講演後は、ポスター会場に場所を移して58演題の発表が行われました。完成度の高い演題が多く、発表分野についても神経系、生体防御系、腫瘍系、器官系、教育系、分子細胞系、病態健康系と多岐にわたり、ほぼ全ての医学研究領域を網羅した総会にふさわしいものでした。

 また、大学院博士課程の学生達による23演題の発表・質疑応答は英語で行われ、グローバル化に対応した教育の取り組みが実を結び始めている印象を受けました。さらに医学部医学科4年生、5年生の発表も多く見受けられるなど、「若手研究者」の活躍が目立った総会となり、240名もの参加者を得て、いずれのポスター会場も熱気に溢れていました。


 今回で第180回目を迎えた伝統ある医学会総会が、学内の研究者間の情報交換の場として有効に機能し、「基礎と臨床の融合」に着実に寄与していると改めて実感する機会となりました。今後の共同研究のさらなる活性化が期待されます。

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