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学校長のあいさつ
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学校長 山科 章
学校長 山科 章
 本校は、1964年(昭和39年)、東京オリンピックの年に設立され、4年後に50周年を迎える伝統ある看護専門学校です。本校の母体の東京医科大学はさらに古く、6年後に100周年を迎えますが、その誕生はユニークで、世界で唯一存在する医学生が主体となって創設した大学です。そういった背景もあり、本校の基本理念は「自主自学」です。自らが主体となって学習をするという熟語ではありますが、本質は、どのような状況でも自分自身で問題点を解決できる能力を身につけるということです。生涯にわたって学習を続ける土台を形成するという意味です。本校での教育理念は、「倫理観に基づく豊かな人間形成をめざし、看護に必要な基本的知識、技術、態度の育成をはかり、自主自学の精神で継続学習し、看護の質向上と変化する社会に貢献できる看護師を育成すること」、であり、その理念のもとに今日まで3,000余名の卒業生を世に送り出してきました。 
 近年、医療を取り巻く環境は大きく変化してきています。医療に関する知識、技術、機器が急速に進歩する一方で、医師不足、医療崩壊などといった問題がおきています。また、生活習慣の変化や急速な高齢化により疾病構造も大きく変化し、提供すべき医療も変化しています。単なる医療技術の提供だけでなく、看護の重要性がますま
す強調されています。看護を必要とするフィールドも、病院などの医療施設だけでなく、在宅、介護施設、地域、行政、企業、健康増施設などさまざまな分野へと広がっています。本校では、このような社会の変化するニーズに対応できる看護師の育成を目指して看護教育に取り組んできました。本校は東京の中心部である新宿の地にありますが、東京医科大学と同じキャンパスにあり、チーム医療、人とのコミュニケーション能力や他の専門職との共同作業のノウハウ・知識を学ぶにも、絶好の教育環境になっています。また、東京医科大学では、看護専門学校創立50周年を目途に4年制の看護学科および看護系大学院の併設の準備を始めており、看護教育のさらなる充実・発展をめざしています。受験生の皆さんが卒業するまでには、本校はさらに発展していると思います。 
 17世紀のフランスの外科医パレは、「ときに治すことができる。和らげることはしばしばできる。だが、患者を慰めることはいつでもできる。」という有名な言葉を残しています。まさにこれは看護の本髄であり、医療の原点だと思います。そういった感性をもつ多くの若い方々が、看護の道の第一歩として本校において学ばれることを願っています。