東京医科大学 治療薬剤情報提供センター
 
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Sample1
Q.腎機能低下患者における抗生物質の適正な投与量が知りたい
<症例>
45歳,女性 身長・体重(推定)約150cm,40kg後半 卵巣嚢腫のため入院中,CRPが53となり,感染症疑いのため,2日前から抗生物質「チエナム」1回1gを1日2回,および「ペントシリン」1回2gを1日2回で投与を開始した。
A.投与量の検討
「チエナム」は抗菌作用を持つイミペネムと腎臓での分解を防止するシラスタチンNaの合剤で,70%が腎臓から排泄される薬剤です。
血清クレアチニン値からクレアチニンクリアランスを算出するとCcr=21(mL/min)
この値から投与量を算出すると1回量を0.125〜0.25gで1日2回投与(1日量0.5g)へ変更するのが望ましいと考えられます。
また,同様に「ペントシリン」は緑膿菌に抗菌作用を持つペニシリン系薬物ピペラシリンで,約60%が腎臓からの排泄となっております。
薬物の尿中排泄率と推定クレアチニンクリアランスを用いて,補正率を算出すると

補正率=1-尿中排泄率0.6×(1-(患者のCcr値21/100))=0.52

従って,現在用いられている投与量に対し,補正率50%として,1回量1gを1日2回投与(1日量2g)が望ましいと考えられます。



Sample2

Q.MDMA(1990年,麻薬指定)服用と思われる死亡例についての
情報を得たい
A.幻覚発生量:50〜150mg
(幻覚は生じないとされていたが,人によっては生じる)
1カプセル(100mg)での死亡例有り
持病に心疾患があって不整脈等が誘発され,死亡に至った報告
発現した行動異常による事故死
薬物起因による死亡例はアルコール併用で起こりやすい。(薬物単独での死亡例は少ないとされている)
メタンフェタミンと同系統の物質のため交感神経刺激作用を有し,心臓系に影響するのではないか
65%が未変化体として尿中排泄,7%はMDAに代謝される(Verebey et al,1988)
重篤症状:異常高熱,凝血異常,横紋筋融解,肝炎,痙攣,等
血中濃度報告(毒性と相関性なし)
 ・重症例  6.5〜7μg/mL (60〜65mg服用) (Hayner & McKinney, 1986)
7μg/mL (200mg服用) (Brown et al, 1986)
 ・死亡例  0.11〜1.26μg/mL (1〜5錠服用,7例) (Henry JA, 1992)
1.26μg/mL (3錠服用,18才男性) (Campkin & Davis, 1992)
0.424μg/mL (1錠服用,16才女性) (Chadwick et al, 1991)

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