移植外科
肝移植について
肝移植とは
肝移植は肝不全となった患者さんの根本的治療法です。日本では1989年に初めての生体肝移植が行われてから、現在まで5000例以上の手術が行われています。
肝移植には死体(脳死)肝移植と生体部分肝移植があります.わが国では1997年10月から臓器移植法施行に伴い脳死ドナーからの提供が可能になりましたが、症例数はこれまでに130例あまりと非常に少ないのが現状です。脳死肝移植医療が進まない日本では、親族などから肝臓の一部を提供して行う生体部分肝移植が主流となっています。
肝臓移植 患者受診
生体肝移植をご希望の方は消化器外科1診(島津教授外来;火・木曜日)を受診して下さい。
休診の場合もございますので、事前にご確認をお願いします。
肝移植の適応
主な疾患として下記に示しました。
- 先天性胆道閉鎖症
- アラジール症候群
- バッドキアリー症候群
- 先天性代謝性肝疾患(家族性アミロイドポリニューロパチーを含む)
- カロリー病
- 多発嚢胞肝
- 進行性肝内胆汁うっ滞症(原発性胆汁性肝硬変と原発性硬化性胆管炎)
- 劇症肝炎
- 肝硬変(非代償期)
- 肝細胞癌:下記のA及びBの条件に合致する場合に限ります。
- 脳, 肺, 骨, リンパ節などへの転移と血管侵襲がない。
- 5cm以下1個, あるいは3cm以下3個以内の場合(ミラノ基準)
★ ミラノ基準とは?
1996年にイタリアのミラノ国立癌研究所の研究チームが48例の脳死肝移植の結果をもとに発表した肝癌に対する肝移植が適切か判断する基準の一つ。
日本では平成16年(2004)から保険適用の基準として用いられている。
「腫瘍が単発で直径5センチ以下、または3個以内で直径3センチ以下」が「適切」とされる。
手術時期
原則Child C(余命が1年以内と考えられる状態)
ドナーの基準
- 重篤な併存症がない20〜60歳、三親等以内。
- 肝炎などの感染症や悪性腫瘍などがないこと
- 血液型が一致、もしくは適合していることが望ましいが、不適合でも行う
- 肝臓の大きさが十分にあること。
- 自分の意思で肝臓を提供したいと思っていること。
- 心身共に健康であること。
さらに精密な検査を加え、特に肝臓に関しては大きさだけではなく、脂肪肝などがないことを確認し、ドナーとして適切かどうかを判断します。




















