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前立腺生検について

 前立腺生検は前立腺癌の確定診断をつけるための最重要かつ最終検査法です.具体的には直腸(肛門)を介してあるいは会陰(肛門と陰嚢の間)から細い針を前立腺内に刺し,組織を採取します.前立腺生検の適応としては直腸指診,超音波検査で癌が疑われる場合,前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の上昇がある場合がほとんどです.特に,PSAの軽度上昇のみで前立腺生検を施行し,癌が発見される場合の多くは早期癌であり,最適な治療により根治も可能です.

 当科では1995年から前立腺生検を経直腸的(肛門から)超音波下に施行しております.利点として採取したい部位から正確に組織を採取することができ,超音波検査上,異常と思われる部位の同定も可能です.採取する生検本数は現在,6本がスタンダードとされていますが,前立腺癌は外腺から発生することが多いという事実より,2000年4月からは,通常の6か所生検に加え,前立腺の最外側から2か所,計8か所採取しています.その結果腫瘍体積の小さな早期癌を数多く発見することが可能となりました.また初回生検で癌が発見されず,期間をおいて施行する再生検時には同様な理由で10か所採取しております.

 前立腺生検は比較的安全な検査ですが,合併症として出血,急性前立腺炎が起きる場合があります.頻度としては数%ですが,時に重篤な状態に陥る場合もあります.そのため検査自体の施行時間は20〜30分程度ですが,当科では2000年4月からは,検査後,原則的には1泊入院して頂いています.さらに検査時より抗生物質,止血剤の点滴投与にて合併症の防止に努め,万が一,合併症が起きた場合でも迅速に最適な処置ができるようにしております.また検査施行に際しての疼痛対策には重点を置いており,各種鎮痛剤を使用しており,さらに患者様のアンケートを実施し,よりよい除痛を心掛けています.



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