担当授業科目

医学科

2年生

社会医学I 学習内容:社会的存在として、人の出生から死亡にいたるライフサイクルの中で、 様々な事象を医学的側面と社会的側面の両面から考究して、疾病予防と 健康増進、環境保健、食品衛生についての考え方とその重要性を理解する。

運動医学 学習内容:現在、社会で大きな健康問題となっている高血圧、脂質異常症、糖尿 病、心血管疾患などの生活習慣病は、身体活動量の減少(運動不足)が その発症に大きく関わっており、これらの疾患の予防や改善のためには 運動の継続が重要である。また、わが国では人口の高齢化に伴い要介護 者の数が増加しており、その原因となっている動脈硬化性疾患や体力の 衰えを予防するためにも運動の継続が極めて重要である。本講義では運 動による身体の生理的、生化学的応答を理解すると同時に、健康の保持 ・増進に及ぼす運動の効果およびその重要性について理解することを目標とする。


3年生

社会医学Ⅱ  学習内容:社会医学ではこれまで学んできた基礎医学と別の立場で、医学と社会のつながりを学び、その知識を将来保健・医療活動に応用できるようにする必要がある。社会医学・公衆衛生分野では集団の健康、地域全体の健康を取り扱う学問であることが必要である。様々な社会的事象を通して寿命の延長、疾病予防、健康増進を推進するという考え方を身につけることが必要である。社会医学の範囲は極めて広く、講義は指定した教科書の内容に沿って行う。しかしながら、直近の統計データも含め補足事項について講義の中でスライド等様々な資料を用いて使用して進めていく。

4年生

グループ別自主研究 学習内容:研究課題名「運動時における呼吸・循環のダイナミクス」、「エコノミークラス症候群モデル実験」の2つのグループに分かれて実験、分析、発表をする。

5年生

社会医学臨床実習  学習内容:社会医学実習では、社会医学の重要領域をカバーするクルズス、疫学指標に関する演習や、老人保健の場である介護実習(2日間)、地域保健の場である保健所実習(1日)を行う。

6年生

臨床医学Ⅳ(社会医学系) 学習内容:人間性と独創性の豊かな医師として人類社会の発展に寄与し得る者となるために、医学に関する問題を的確に把握しそれを自主的かつ総合的に解決するための基本的知識、生涯を通じて自己学習し、正しい自己評価を可能にする基本的態度・習慣、医療を単に疾病の治療として把握するにとどまらず、患者の背景にある精神的・社会的諸問題と関係づけて考える総合的視野を習得する。

 

看護学科

2年生

健康と身体活動  学習内容:わが国では、世界的に類をみない平均寿命の延びに伴う急速な人口の高齢化が進ん だ結果、生活習慣病保有率や要介護者の増加が大きな社会問題となっている。この 問題を解決するには、疾患の発症あるいは要介護の状態になる前の、より早い時期 における対策(一次予防)が必要である。具体的には、身体活動や食事などの生活 習慣を適切に維持することである。身体活動を安全かつ効果的に実施するには、地 域、職域、医療機関など多くの場における医療従事者、運動指導者など多くの職種 の連携が必須となる。ここでは、運動生理学の基本的事項と身体活動の疾病予防効 果について理解し、そのための指導法を学ぶ事を目標とする。

3年生

公衆衛生と疫学  学習内容:生まれてから死に至るまでのライフサイクルの中で、疾病を予防し、健康の保持増進を図 るために必要な社会医学の知識を学ぶ。地域、学校、職域における公衆衛生活動について 理解を深めるとともに、医療の場においても地域とのつながりを意識した看護展開を実践 できる能力を養う。また、人間集団の疾病の特徴を観察分析する疫学についての知識と技 法を習得し、健康増進のための手段や政策への方法論の基礎を学ぶ。