整形外科学分野

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主任教授
山本 謙吾
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概要

当分野は、1949年1月に開講し、都心にある大学病院の特徴を活かしながら、脊椎、関節、腫瘍、外傷、スポーツ・関節鏡の専門に分かれて効率的で安全な治療、最先端の研究、親身な教育をめざしています。医局員は70人在籍し(2024年4月現在)、附属病院ならびに関連施設は、東京医科大学茨城医療センター、東京医科大学八王子医療センターをはじめとして20施設を数えます。様々な研修施設で指導医のもとで幅広い領域の研修が行える環境を整えています。外科的治療のみならず高齢化社会において増加する一方の運動器疾患の保存療法や予防のためのリハビリテーション医療にも注力しています。

臨床研究は各診療グループを単位として診断、治療に直結する研究を推進しています。

また基礎研究はトライボロジー、生体材料学、バイオメカニクス、さらに分子生物学、病理学などを中心に運動器疾患の病態解明や新たな治療法の開発に向けて横断的な研究を推進しています。都心にあるために、各地へのアクセスが便利であり他大学、他施設との交流や共同研究も積極的に行われています。国際学会発表や海外留学も活発に行っています。

教育内容

主な研究領域(研究内容)

  • 人工関節の耐久性に関するトライボロジーと超微形態学的研究
  • 脊椎靱帯骨化症、脊髄圧迫症の病態解明ならびに治療
  • 骨ならびに軟部組織に対する各種電気・物理刺激による再生促進
  • 脊椎疾患の発生機序と脊椎アライメント
  • 関節および脊椎疾患における疼痛発生機序の解明
  • SSIの発生予防と早期診断
  • ラマン分光分析を用いた硬組織ならびに軟部組織の変性過程の解明
  • 関節疾患に対する3次元画像解析

担当科目名名称

整形外科学

講義概要

本分野では、整形外科領域で患者数の多い関節症や腰痛の病態、疼痛に関連する遺伝子やタンパク質の発現調節を分子生物学的な手法を用いて解析し、また治りにくい骨折の原因究明や骨が形成されるプロセスを研究することで臨床に貢献出来るような基礎研究を行っています。主に手術時に得られる検体を実験に用いるので、大学院生には自分が関わった患者の病態を、臨床と基礎の両方の視点から観察し理解を深められるよう、教職員がサポートする体制で大学院教育を行っています。

また、人工膝・股関節および軟骨・骨などのバイオマテリアルを対象とした基礎研究が長年実施されており、2012年からは院内にラマン分光分析をはじめとする最先端工学技術を導入し、非侵襲、高分解での材料解析に取り組んでいます。将来的には関節症の早期発見および治療を目的とした光バイオプシー技術を備えた内視鏡や次世代人工関節の開発を目指しており、大学院生も最先端の研究を遂行できる充実した設備環境が整っています。

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