教室紹介

人体構造学分野の紹介

主任教授 : 伊藤正裕
 
人体構造学分野のある第一校舎
人体構造学分野のある第一校舎
初代教授の佐野幹先生
初代教授の佐野幹先生
人体構造学分野のある第一校舎
人体構造学分野のある第一校舎
 
東京医科大学は大正5年に創立されましたが、創立の歴史は極めて特異的なもので、学生の手によって創られた大学であります。本学の建学の精神である「自主自学の精神」(何事も自らの意志をもって自らが行う!)はここより発しています。

解剖学教育は大正5年、東京医学講習所が開設された当時から東京大学の井上通夫教授によって行われていましたが、解剖学講座は大正13年、佐野 幹氏が助教授となり、肉眼解剖学の講義・実習の責任者となった時点を持って開講となりました。解剖学講座は初代の佐野幹教授(昭和8年~昭和42年)が脈管学(血管学・リンパ学)の研究に当たり、第2代の森堅志教授(昭和44年~昭和52年)および、第3代の内野滋雄教授(昭和52年~平成9年)は、リンパ学・免疫学の研究を発展させてきました。

その後の4年間は主任教授不在の状況が続きましたが、平成13年に伊藤正裕が第4代に就任いたしました。2006(平成18)年に法改正により解剖学第一講座から人体構造学講座へ名称変更、2014(平成26年)の組織名変更により人体構造学分野となり、現在6名の教員と5名の職員によって教室は運営され、医学生・大学院生とともに生殖腺系の実験医学および人体解剖学に取り組んでおり、人体解剖学教育には、本分野教員、学外講師、助手に加え、各臨床医学教室の教員や高学年(第3-第6学年)の有志にも協力していただいております。また、各種医療系専門学校に対して解剖学実習見学を実施しています。

今後も、教室のモットーである「明るく風通しのいい教育研究室」および「有機的・全身的・統合的に生命形態を科学する教育研究室」の充実と発展に教室員一同努めて参りますので何卒宜しくお願い申し上げます。

 

学生、大学院生、専攻生に望むこと

主任教授 : 伊藤正裕

基礎医学講座とは、臨床の現場から一歩下がって「生命とは何か?」「病気とは何か?」を探求する場である。その中で「形態学」は「かたち」を重視した学問になる。

時々、「形ではなく機能を調べなければだめだ」という研究者がいる。しかし、それは間違いである。「形態には機能が宿り、機能発現には必ず形態が伴う」からである。

今、医学はどんどん細分化し、また分子レベルでの解析が主流となってきている。その情報量は増大化の一途を辿っている。しかし、そういう時代だからこそ、生体を全身的に捉える観察眼を養成し、日々溢れる医学情報の中から自分なりに必要な物を抽出して系統立てていくことが大事になってくる。その中で解剖学は「分子-細胞-組織-器官-器官系-個体」という軸を持ってwhole bodyを観ることを可能にする学問といえる。

観察したい器官系をすぐにすりつぶしたりバラバラして測定機器にかけるのではなく、なるべく壊さずにwholeで有機的に捉えていきたいという姿勢に共感する人達に集まって欲しい。
 
解剖学モデル

形態学は動きのない学問と思われがちである。しかし、「場の観察」は時間軸を加えると生体反応の経時的変化から発生・進化の過程まで探求できるたいへんダイナミックな学問になるのである。「じっくりと場を観察する生命形態学」に自分に合ったテーマを捜し、whole bodyを観る視点で研究を展開していただきたい。
 
これから医師となり研究者を目指す方へ
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