? ご挨拶

   このたび、平成26年11月15日、16日の両日、第6回日本レックリングハウゼン病学会学術大会を東京医科大学病院で開催することになりました。本学会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じております。

 レックリングハウゼン病の特徴として、遺伝性疾患の中では発症頻度が高く、患者数が非常に多いことが挙げられます。また、神経系、骨格系、眼、皮膚などの多臓器に病変を生ずることから、一人の患者さんを多数の診療科で治療・経過観察をする必要があり、各診療科間での連携が極めて大切です。

 本学会は、レックリングハウゼン病の診療に関わる多数の診療科の医師、医療職の方々が出席することが大きな特徴です。そこで今回の学術大会では、レックリングハウゼン病の医療連携をテーマの一つとしました。ワークショップで、レックリングハウゼン病の連携診療について、先進的な取り組みをされている病院の先生方に発表をお願いしております。

 特別講演は北里大学遺伝診療部の高田史男教授にお願いし、「「ゲノム・健康・社会」にまつわる諸問題」につき、ご講演を賜る予定です。しばしばマスコミでも取り上げられる、遺伝医療の問題についてまとめていただけるものと思います。遺伝子診断についての詳しいお話も聴けるもの存じます。また、レックリングハウゼン病の知識のブラッシュアップとして、鳥取大学皮膚科の吉田雄一准教授に、教育講演として「レックリングハウゼン病最近の話題(仮)」と題してお話し頂きます。

 今回の学術大会は新しい試みとして、学会を2日間に延長しました。学術大会出席者間の親睦を深める懇親会も、1日目の夕方と2日目の昼食時に2回設けました。レックリングハウゼン病に関わる医療者の間で交流を活発に行い、診療における疑問や問題点、悩みなどの解決の糸口を見いだす場となることを期待しております。

 学会場の東京医科大学病院は新宿に位置し、都内各地へのアクセスも充実しています。学会の合間の息抜きとして、「東京観光」や「新宿の夜」を心ゆくまでご堪能下さい。  会員の先生方のご参加を心からお待ち申し上げます。


  平成26年7月
  第6回日本レックリングハウゼン病学会学術大会
会長 三橋善比古
事務局長 原田和俊