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 東京医科大学茨城医療センター  眼科
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黄斑下出血に対する硝子体ガス注入 

黄斑下出血について
黄斑部は網膜の中心部にあって、網膜の中で最も重要な場所です。黄斑下出血はこの黄斑部に出血が溜まる病気です。自覚症状では、「視力の低下」、「視野の中心が暗く見える」などがあります。

黄斑下出血の原因
加齢黄斑変性や網膜細動脈瘤などの病気から出血します。

硝子体ガス注入
C3F8ガスを硝子体内に注入します。注射は30秒程度で終了します。注入したガスは、約2日間かけて徐々に膨張します。膨張したガスによって黄斑下出血が抑えつけられる事により、黄斑部から出血が移動します。注入後に約3日から5日間、うつ伏せの姿勢を保つ必要があります。このガスは、4〜6週間で吸収して眼内液に自然に置き換わっていきます。

手術後の視力
視力は出血が黄斑部から移動すれば徐々に回復していきます。視力の回復の程度は術前の視力と手術までの経過に関係します。つまり、視力が比較的良好で経過もあまり長くない発症早期の黄斑下出血ほど視力の回復が良好です。またガス注入後に、出血の原因となった疾患の治療が必要になります