地域医療

東京医大地域医療教育ネットワーク

大学病院での実習ではごく一部の疾患しか経験することはありません。日常頻度の高い疾患を経験するには、地域医療の前線である診療所での実習が欠かせません。また、この地域医療実習を通して、プライマリケア、在宅医療、地域包括医療システムを経験し、学ぶことも目標としています。東京医大では、地域医療実習を平成21年度から開始してきました。平成29年度からさらに内容を一歩進めて、地域医療教育ネットワークを作ることにしました。

双方向性のシステムを目指している点が特徴で、

  1. 大学の指導教官と、地域医療の指導教官が、FD等で実習内容を擦り合わせした上で、実習での指導項目を明確にした指導記録表を作成する。
  2. 学生の達成度から、カリキュラムの問題点を地域指導教官からご指摘頂く機会とするなどの試みを開始しています。

患者さんとの距離が近い、患者さんに学ぶという点が地域医療実習の特徴と思います。この貴重な機会を生かせるように、大学、地域医療の指導教官がともに考えていきたいと思います。

地域医療実習ニュース一覧

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地域医療実習 概要

本学では、学生が地域医療を実際に体験する機会の充実を目指し、第5学年は平成21年度から、第3学年は平成28年度から、地域の診療所における実習を導入しています。年間を通して約86か所の地域の医療機関にご協力を頂き、学生には、地域医療の第一線にふれる貴重な機会として、大変好評です。

履修者

医学部医学科 第3学年全員(必修)・第5学年全員(必修)

一般目標

地域社会(へき地・離島を含む)で求められる医療・保健・福祉・介護の活動について学ぶ。

到達目標

  • 地域のプライマリ・ケアを体験する。
  • 病診連携・病病連携を体験する。
  • 地域の救急医療、在宅医療を体験する。
  • 多職種連携のチーム医療を体験する。
  • 地域における疾病予防・健康維持増進の活動を体験する。
  • 実習先

    診療所および小規模の病院

    指導医の職名

    地域医療指導教授(卒後15年以上)、地域医療指導准教授(同15年未満)を発令

    実習スケジュール

    【第5学年】

    BSL「社会医学・地域医療」の第1週、月曜日から金曜日、午前9時から午後5時(目安)、ただし施設の休診日は除く。

    【第3学年】

    7月、8月「地域医療実習」として実習前日にオリエンテーションを行い、実習は3日間、午前9時から午後5時(目安)、ただし施設の休診日は除く。

    オリエンテーションの内容

    プライマリケア、地域医療包括ケアなどの講義を行う。第3学年は手洗い・車椅子移送・血圧測定の手技の確認を行い、実技試験合格が実習の条件としている。

    血圧測定の様子
    手洗いの様子
    感染を防ぐ為基本を再確認します。
    車椅子の様子
    車椅子安全点検・押し方など指導しています。

    実習の内容

    実習先には、外来診療、訪問診療、関連職種の業務などの見学や補助を通して、次のような内容の実習を依頼している。

    1. 実習内容の確認と心得の指導:実習スケジュールの説明、服装や言葉遣いなどの指導
    2. 施設内の説明:施設内の設備や注意点の説明、スタッフの皆様への紹介
    3. 診察室内での見学と補助:診療の見学や補助、患者さんの状況や疾病の解説
    4. 診察室外での見学やお手伝い:カルテの整理・運搬、受付の補助、看護師・技師さんの補助
    5. 訪問診療、訪問看護などの見学や手伝い:訪問先への同行、訪問先での補助
    6. 診療時間外での指導:1日の業務の流れ、1週間の業務の流れ、1年の業務のおおまかな流れ、施設外での活動、病診連携・病病連携の現状、医師以外のスタッフの業務など
    7. 振り返り:実習終了時に学生の記載する振り返りシートに従って、毎日の振り返りを実施

    振り返りの内容

    グループ討論で実習中に学習した内容を整理し、発表する。また、個別に実習内容について報告書をまとめる。

    第3学年 振り返りの様子
    グループごとにテーマに沿った内容をまとめ
    発表を行っています。
    実習報告書
    本実習の成果は実習報告書にまとめ、
    学内・学外に配布されます。

    評価

    出席状況、実習中の態度、指導医による評価、グループ討論、課題の提出状況などにより、総合的に評価している。