■エリテマトーデス |
全身性エリテマトーデス、亜急性皮膚型エリテマトーデス、慢性円板状エリテマトーデス(深在性エリテマトーデス、凍瘡状狼瘡を含む)
全身症状が強い、活動性の強い場合、当初は入院にてプレドニゾロン(プレドニン®)やベタメタゾン(リンデロン®)等のステロイド薬の全身投与を行います。ステロイド薬に抵抗性の場合、シクロフォスファミド(エンドキサン®)やアザチオプリン(イムラン®)等の免疫抑制薬を併用します。また腎病変を伴った場合、ジピリダモール(ペルサンチン®)等の抗血小板薬を投与します。慢性円板状エリテマトーデスではDDS(レクチゾール®)も有効です。局所療法としては、外用ステロイド薬を用い、線維化の強い病変にはトリアムシノロンアセトニド(ケナコルト®)の局所注射も有効です。内服ステロイド薬の投与が長期に及ぶ場合、その副作用軽減のため、骨・カルシウム代謝薬、胃潰瘍治療薬を適時併用します。
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■強皮症、皮膚筋炎 |
全身性強皮症、限局性強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、
全身性強皮症の浮腫性硬化期では内服ステロイド薬を、皮膚の硬化自体にはD−ペニシラミン(メルカプターゼ)、レイノー症状にはプロスタグランジン製剤(リマプロストアルファデクス(オパルモン®)、ベラプロストナトリウム(プロサイリン®)内服、リポPGE1(パルクス®)の点滴)を使用します。限局性強皮症の硬化部位には症例に応じてトリアムシノロンアセトニド(ケナコルト®)の局所注射も行います。 皮膚筋炎では急性期に入院にてプレドニゾロン(プレドニン®)の全身投与を行います。(プレドニン®はステロイドミオパチーを起こし難い。)ステロイド薬に抵抗性の場合、シクロフォスファミド(エンドキサン®)やアザチオプリン(イムラン®)等の免疫抑制剤を併用します。皮膚筋炎は胃癌や肺癌などの内臓悪性腫瘍を合併することがあるので、血液検査や内臓の画像診断を行います。
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■血管炎 |
結節性多発動脈炎、リベドー様血管炎、蕁麻疹様血管炎、急性期ではステロイド薬の全身投与を行い、腎病変や皮膚潰瘍を伴う場合、塩酸サルボグレラート(アンプラーク®)、シロスタゾール(プレタール®)等の抗血小板薬を併用します。結節性多発動脈炎では腎病変を中心とした全身症状を指標に、ステロイド薬を減量していきます。
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■好中球性皮膚症 |
ベーチェット病等 ベーチェット病ではブドウ膜炎を伴うことが多いため、特に眼科と連携し診察しています。基本的にはコルヒチン(コルヒチン®)を内服してもらい、口内炎、陰部潰瘍、血栓性静脈炎を対症的に治療します。消化管、神経病変、血管炎を伴う場合に内服ステロイド薬を併用します。壊疽性膿皮症ではステロイド薬の全身投与を行い、潰瘍が上皮化後に漸減します。無効例ではシクロスポリン(ネオーラル®)を併用します。
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