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東京医科大学 皮膚科学教室
Tokyo Medical University
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レーザー外来

■ レーザー外来
レーザー光線はそれぞれ特定の波長を持っています。各々の波長の吸収特性にあった有色物質に選択的に吸収され、熱エネルギーに変換されてその組織を破壊します。レーザー治療とは、その色調への選択的吸収作用により、周囲組織に損傷を起こさずに病変部(色調異常)を治療するものです。レーザー治療は皮膚に傷跡を残しにくい利点があります。 レーザー外来では、現在2種類のレーザー装置(Qスイッチアレキサンドライトレーザー、色素パルスレーザー)を設置しています。
Qスイッチアレキサンドライトレーザー(CANDELA社製ALEX Lazer)は755nm波長のレーザー光を発振しメラニンに選択的に吸収されます。従ってメラニンが原因のあざ(青あざ、茶あざ)に有効です。
■適応疾患
太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、老人性色素斑(しみ)、雀卵斑(そばかす)
色素パルスレーザー(CANDELA社製Vbeam)は595nm波長のレーザー光を発振し、ヘモグロビンに選択的に吸収されます。従ってヘモグロビンが原因の赤あざに有効です。
■適応疾患
単純性血管腫、毛細血管拡張症、いちご状血管腫

■ 治療期間
あざの種類によっては生後早期の照射が効果的なものもあります。治療時期は診察してから決定します。

■ 治療時期
あざの種類によっては生後早期の照射が効果的なものもあります。治療時期は診察してから決定します。

■ 麻酔
レーザー照射は痛みを伴いますので、局所麻酔(テープによる表面麻酔、注射など)を併用しています。当科では、全身麻酔下での照射は行っておりません。

■ 照射後の注意点
レーザー照射直後の皮膚は軽いやけどのような状態になり、場合によっては出血することがあります。翌日あるいは数日後にかさぶたができて自然に剥がれ落ちます。治療部位に外用薬を塗り、1〜2週間ガーゼで覆うこともありますので、医師の指示に従ってください。また照射後の色素沈着を予防するために、1年程度は日焼け止めクリームを使用し、照射部位が直接日に当たらないようにしてください。また、まれに、照射部位に色素脱失(色調が周囲より薄くなる)や瘢痕(傷跡)を生じる場合があります。

■ 健康保険診療と自費診療
太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、単純性血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症に対しては保険診療が可能です。その他の疾患では自費診療となります。
まず一般外来を受診していただいてから、レーザー外来を受診していただき、上記の事項をよく納得した上でレーザー治療を行うかどうかを決定します。