〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-7-1  03(3342)6111代表
東京医科大学 皮膚科学教室
Tokyo Medical University
HOME 所在地 お問い合わせ English



ケミカルピーリング外来

■ ケミカルピーリング外来
■水曜日午後、予約制
ケミカルピーリングとは、化学物質を用いて角質を溶解、剥離し、表皮角化細胞の増殖を刺激して表皮の新生をうながすと同時に、真皮におけるコラーゲン産生を刺激して張りのある皮膚をつくる方法です。当院はグリコール酸、乳酸、サリチル酸などの薬剤を用いており、患者様の肌の状態によって使いわけています。これらはマイルドな作用なので日本人の肌にも安全性が高い薬品です。

■ 適応疾患
■高い適応のある疾患:ざ瘡
■適応のある疾患:毛孔性苔癬、炎症性色素沈着、日光性色素斑、肝斑、雀卵斑
※ ピーリングを始める前に医師の診察を受けて、適応があるか判断します。

■ ピーリングのできない方
■妊婦及び授乳中の方
■最近、顔の外科的処置や放射線治療を受けた方
■日光に過敏な方、またその様な作用のある内服薬をのんでいる方
■ケロイドのできやすい方、口唇ヘルペスの既往のある方
■自己免疫疾患のある方
■フェイシャルワックス、脱毛剤を顔に使用した方
■ピーリングをする部の皮膚状態が悪い場合(アトピー性皮膚炎など)

■ 治療時間
■顔:30分〜45分
■胸部または背部:約1時間

■ 合併症・副作用
赤み、ほてり → 2〜3時間、長い人では1日以上続きます。化粧水などで十分保湿や冷却をしてもらいます。
かさつき、乾燥感:2〜3日間続き、敏感肌になります。十分保湿してもらいます。
ざ瘡の増悪:治療後7日間程度はざ瘡部分が破裂し悪化したように見えます。これは、貯留していたものが排出される過程であり、軟膏などを外用してもらい様子をみます。
痂皮:ピーリング剤の浸透が深かった場合、frostingを生じ、その後に痂皮を形成します。抗生物質含有軟膏などを塗り自然にはがれおちるまで待ちます(2〜3日)。
炎症後色素沈着:白人に比較し黄色人種で頻度が高いのが特徴です。Frosting後に生じる痂皮形成に伴い生じます。Frostingが生じた当日はステロイド軟膏を外用してもらい、色素沈着後はハイドロキノン、レチノイン酸の外用剤を処方します。約1ヶ月程度で消失します。
瘢痕:濃度50%以上、pH1.0以下では生じる可能性があります。
単純ヘルペスの発症:ヘルペスの発症を誘起することがあります。
感染:深く浸透し痂皮形成した場合に、2次感染を合併し治癒を遷延させ瘢痕化することがあります。
ピーリング剤による皮膚炎が生じることがあります。本人の体質によることが多いです。

■ 費用
自費診療
受診料:初回8000円、2回目以降1400円
  施術料:顔は7000円、胸部または背部は10000円