創立100周年に向けて 〜 Towards the next 100 years 〜

創立100周年に向けて

 100年前、理想の医学校を自らの手で創ろうという夢を抱いた医学生たちは、学祖をはじめとした当時の名だたる有志による全面支援を得ることで、現在の東京医科大学を創設しました。こうした世界的にも稀有な創学の経緯は、そのまま「自主自学」という本学の建学の精神へと昇華し、その明快かつ強い理念は今日まで本学を支え、見守り続けてくれました。
この創学の理念を継承し、本学の発展を支えてきたのは、同窓生をはじめ、大学や附属の病院において、教育、研究、診療に奮闘し続けた先人たちです。そこでは患者様やそのご家族とともにあり続けてきましたし、他の大学や研究機関、医療機関や産業界の皆様との協同や、多大なるご支援もいただいて参りました。そして、大学と附属病院を受け入れ続けていただいた地域の皆様がいます。
一方、本学が100年目を迎えようとしている今、世界も、日本も、大きな転換点を迎えており、これに応じて医学・医療のあり方も、社会からの求めも大きく変化しつつあります。これまでの100年間で通用した概念にとらわれていては、これからの100年は確実に存続が不可能な時代を迎えることになります。こうした状況のなか、私たちは以下の考えのもと、創立100周年という大きな節目を迎えます。

    1. 創学の経緯を再認識し、そこから生まれた独自の理念と精神を見つめ直す。
    2. 100年を振り返り、その間に育まれた東京医科大学のアイデンティティを再確認する。
    3. 100年の持続を大いに祝うと同時に、支えていただいた全ての関係者に感謝の意を表し、信頼関係をより強固なものとする。
    4. 100年目の東京医科大学をあらゆる尺度から冷静に評価し、100年分の錆は落とし、これからのあらゆる変化に耐えうる体力と感覚を養う。
    5. 次の100年に漕ぎ出すにあたって、大きな変化の時代を乗り切るためのビジョンを明確にし、これを全教職員の道標とし、行動の規範とする。