ご挨拶

医学部における薬理学とは、医学部を卒業後、臨床の現場において正しい薬物療法が行える基礎知識を修練するための教育を行う責務と、未だ治療法が存在しない疾患に対する薬物療法の基盤を樹立するという2つの大きな役割があります。また、薬理学は内科系、外科系全ての医療の根幹を支える学問であり、医学を語る上で不可欠の学問となっています。
さらに、近年の分子生物学的研究の爆発的な進歩と共に、様々な疾患の病態生理が次々と明らかになり、さらにそれらを標的とした分子標的薬の出現や、全く新規の創薬概念からなるFirst-in-classの薬剤の出現により、薬理学は10年前、20年前とは全く異なる様相を呈し、社会的にも医学的にも極めて注目を集める分野となっております。
東京医科大学における薬理学の歴史は古く、1924年5月,故原三郎名誉教授が主任教授就任と共に創設され、約100年の歴史を誇ります。1968年4月より,第二代主任教授として故渋谷健名誉教授,1996年8月より第三代主任教授松宮輝彦名誉教授、2009年より、第4代主任教授として松岡正明教授が就任され、2023年4月より第5代主任教授として金蔵孝介が就任いたしました。東京医科大学薬理学教室の研究は,原名誉教授時代より「中枢神経系の機能に関する薬理学的研究」が継承されており、松岡教授はアルツハイマー型認知症および筋萎縮性側索硬化症を標的とした治療薬開発において顕著な業績を挙げてこられました。この伝統を引継ぎ、我々は中枢神経変性疾患、特に筋萎縮性側索硬化症の原因解明と治療法開発へ向け、全力で研究を進めてまいります。

東京医科大学薬理学分野主任教授 金蔵孝介

お知らせ

  • 2024.1.15
    草苅講師の研究課題が薬学研究奨励財団の第44回研究助成に採択されました
  • 2023.12.14
    大学院生の宮城さんと山﨑さんが第97回日本薬理学会年会で発表しました
  • 2023.11.4
    大学院生の宮城さんと山﨑さんが第192回東京医科大学医学会総会で発表しました
  • 2023.10.31
    金蔵教授と大学院生の宮城さんが第96回日本生化学会大会で発表し、宮城さんが若手優秀賞を受賞しました
  • 2023.10.28
    金蔵教授と大学院生の宮城さん、山﨑さんが第10回医薬工シンポジウム(@工学院大学)にて発表しました
  • 2023.10.10
    金蔵教授の研究課題が住友財団の基礎科学研究助成に採択されました
  • 2023.10.3
    金蔵教授の研究課題が内藤記念科学振興財団研究助成に採択されました
  • 2023.9.27
    金蔵教授の研究課題が大和証券財団調査研究助成に採択されました
  • 2023.8.4
    草苅講師の研究課題が第56回大樹生命厚生財団の医学研究助成に採択されました
  • 2023.7.21
    自主研究の成果発表会を行いました<活動報告>
  • 2023.7.6
    薬理学分野のウェブサイトをリニューアルいたしました
  • 2023.5.24
    大学院生の宮城さんの論文がiScienceにacceptされました おめでとうございます
  • 2023.5.22
    金蔵教授と鈴木講師の研究課題がそれぞれ2023年度ALS基金研究奨励金に採択されました
  • 2023.4.1
    宮城碧水さんが医学研究科博士課程に入学されました(D1)
  • 2023.4.1
    金蔵孝介が薬理学分野主任教授として着任いたしました

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薬理学分野

〒160-8402東京都新宿区新宿6-1-1

Department of Pharmacology

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