東京医専

本学の設立に至る経緯に関する歴史的・社会的研究を行い、建学精神の伝承及び普及に努めるとともに、本学の学術研究の成果を広く社会に還元するための教育研究施設として、平成19年1月1日、本学に東京医専を設置し、活動を開始いたしました。(商標登録済)

所 長:井坂 恵一(産科婦人科学分野 主任教授)

副所長:三木 保(医療の質・安全管理学分野 主任教授)

事業概要

東京医科大学は、大正5年(1916年)、日本医学専門学校(現日本医科大学)の学生約450名が、学校当局との意見の対立から総退学し、東京物理学校(現東京理科大学)の校舎を借りて東京医学講習所を開設したことに始まる。その後、大正7年(1918年)に東京医学専門学校(東京医専)として設立され、昭和27年(1952年)には、新制度による4年制の東京医科大学に昇格した。東京医専は、医学、医療界は言うに及ばず、今日に至るまで広く一般社会に認知されており、現在も1,000名余の東京医専卒業生が全国各地で活躍されているところである。

創立以来90年、「自主自学」を建学精神とし「正義」「友愛」「奉仕」を校是に優れた医師の育成に努 め、幾多の困難を乗り越えながら、我が国の医学、医療に大きな貢献をしてきた。

昨今の教育や医療を取り巻く環境の変化とスピードは著しいものがあり、時代に即応した個性ある大学づくりが求められている。そこで、先人達の熱い想いを後世に伝え、常に将来を見据えた医療人を育成し、また、学術研究の成果を広く社会に還元するための教育研究施設として、東京医科大学に東京医専を設置する。

1.設置と目的

本学の設立に至る経緯に関する歴史的・社会的研究を行い、建学精神の伝承及び普及に努めるとともに、本学の学術研究の成果を広く社会に還元するために、本学関係者のみならず、一般市民を対象に、医科学に関する包括的な知識及び技術の教授を行うことを目的とする。

本部を大学本部内に、分室を大学病院、茨城医療センター及び八王子医療センター内に置く。

この目的を達成するために、東京医専に職員を置き、教育事業、研究事業を行うとともに広報や普及活動を積極的に行う。

2.事業・活動内容

目的を達成するために、教育、研究事業及び広報・普及活動を行う。

1.教育事業

学生及び看護専門学校生に本学の歴史や建学精神、教育理念等を伝承することで、先人達の熱い想いや長い歴史の重みを受けとめ、将来のあるべき姿を自ら考察する。また、本学関係者や一般市民を対象として、本学の学術研究の成果を広く社会に還元するための生涯学習に取り組む。

(1)講義

本学の学生及び看護専門学校生を対象に、入学時のオリエンテーション及び医学入門、医学史の授業において、本学の歴史、建学精神、教育理念等を講義する。

(2)生涯学習

常に将来を見据えた医療人を育成するとともに、本学の学術研究の成果を広く社会に還元するために、一般市民に医科学に関する包括的な知識及び技術を教授する。

・本学の同窓及び教員、看護師、コ・メディカル等の職員を対象とした研修会、シンポジウム等を開催する。

・本学の学術研究の成果を広く社会に還元するために、一般市民を対象とした公開講座、講演会、シンポジウム、セミナー等を開催する。 特に、救命救急の分野においては、地区医師会をはじめ、近隣の学校や事業所、各地の観光協会やスポーツ団体に向けて、最新の蘇生法や応急処置等の講習会、研修会を開催し、加えて、各種の災害対応訓練を実施して普及に努める。

2.研究事業

(1)本学の設立に至る経緯及び時代背景の研究 本学の源流は、1876年(明治9年)に設立された済生学舎に遡る。 また、東京医学講習所の開設に当たっては、沖縄県知事、貴族院議員を務めた学祖の高橋琢也をはじめ、文豪 森 鴎外、ジョン万次郎の長男の中濱東一郎、佐藤 進、寺尾 享、福本 誠、大隈重信、原 敬、犬養 毅、高橋是清、大野伴睦(のちの衆議院議長)ら、当時の錚々たる社会的地位にある多くの人達により、物心両面からの支援を受けた。これらの史実をさらに検証するために、史料を収集、分析し、本学の設立の経緯と時代背景を多角的に研究する。

(2)都市型災害に対する医科学的研究 新宿新都心をはじめ、高層ビル群が立ち並ぶ都市開発が各地で行われている。一方、直下型大地震や、テロ、核の脅威が増大している今日、都市型の大災害に対する総合的な医科学の研究は乏しい。したがって、高層ビル群の地域における災害の特異性とその対策についての研究を行うことは、きわめて重要である。

3.広報・普及活動

本学の歴史や建学精神、教育理念を伝承し、教育事業、研究事業等の活動や研究成果を周知、公表するために、教材、書籍、CD、DVD、論文、学会、ホームページ等での広報・普及活動を行う。

(1)本学の教材・書籍等の発行及びCD、DVD等の製作

(2)論文、学会等での研究発表

(3)ホームページによる広報

(4)歴史史料の収集、整理、管理

東京医科大学発刊書籍・記念誌のご紹介

「東京医科大学建学の礎」

日本医学専門学校を総退学した450余名の医学生の一人、長 委三美氏が書き残された「東医の礎」が、ご子息の長 亨氏(昭和19年卒) から本学に寄贈されました。本記録は日記風に書かれており、創学に向けて奔走された日々を知ることが出来る極めて貴重なものです。

このたび東京医専により注釈を付けて整理され、「東京医科大学建学の礎」として発刊いたしました。

先般、創立九十周年を迎え、次の百周年に向けて歴史を重ねる本学ですが、改めて草創の時期に熱き血によって本学の礎を築いてくれた先輩方の働きに敬意を表するとともに、多くの著名な方々が有形無形の支援をしてくださった貴重な事実をお読み取りいただきたく、ここに全文を公開いたします。

奮闘之半年

この「奮闘之半年」は、大正5(1916)年5月に当時の日本医学専門学校学生450余名が総退学し、東京医科大学の前身である東京医学講習所(のちの東京医学専門学校)を苦難の末、創立に至らしめた経緯を学生自身によって細かく記録された日誌であります。

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1.  目次等 目次等 PDF

2.  口絵 口絵 PDF

3.  本編 口本編 PDF

4.  雑録 雑録 PDF

5.  会報 会報 PDF