1.大学院学則に定めるもののほか、学則、単位数、履修の方法等については、次の各項によるものとする。
2.学科目、単位数等は、大学院学則のとおりとする。
3.学生は所定の期間以上在学し、大学院学則13条2項により30単位以上履修するものとする。
⑴ 専門科目 20単位以上
⑵ コースワーク 5単位以上
⑶ 共通科目 5単位
4.学生はその在学期間中に、それぞれの専攻において定められた学科目につき、所定の単位を履修し、且つ学位論文を提出して、その審
査及び最終試験に合格しなければならない。ただし、社会人大学院・臨床研究系の学生は主任教授推薦論文及び症例報告3報をもって
学位論文に代えることも可とする。
(注:主任教授推薦論文による学位審査は平成30年度以降入学者には適応しない。)
※ 学位論文とは査読を要する雑誌に掲載(掲載を許可)された論文。
※ 主任教授推薦論文とは主任教授によって学位論文に準ずる価値があると推薦された論文。
※ 症例報告とは査読を要する学術誌(学術誌に準ずる商業誌)に掲載されたものを指す。
※ 主任教授推薦論文は、東京医科大学雑誌等にまとめて掲載する。
⑴ 所定の期間内に所定の単位を取得できない、あるいは所定の期間内に学位論文等の提出がなければ留年となる。
⑵ ただし、4年目に論文を投稿して5年目に受理されれば、所定の手続きにより5年目の授業料を免除することができる。
5.専門科目を履修しようとするときは、主任教授および担当教員の許可を得なければならない。所定の期間内に20単位以上を取得する。
専門科目では専攻した分野で専門領域を深く学ぶ。診断・治療法、手術(見学を含む)、実験技術・解析法、現地調査、剖検(見学を
含む)等を実習とする。
講義・演習 6単位以上
実験・実習 14単位以上
6.コースワークを履修しようとするときは、主任教授および担当教員の許可を得なければならない。所定の期間内に5単位以上を取得す
る。
学生が幅広い知識・技術を体系的に理解・修得できるように、研究領域を単位として6つのコースワークを設ける。各コースワークで
講義・演習および実習を行う。指導教員の指導のもと、学生は①神経系②生体防御系③腫瘍系④器官系機能解析⑤分子・細胞機能解析
⑥社会・情報・教育系のいずれかのコースワークを入学時に選択する。研究の進捗状況により、専攻外のコースワークの受講も単位と
して認める。各コースに所属する分野は以下のとおりである。
① 神経系コースワーク
薬理学、神経学、精神医学、高齢総合医学、小児科・思春期科学
② 生体防御系コースワーク
微生物学、免疫学、免疫制御学、皮膚科学、救急・災害医学、臨床感染症学
③ 腫瘍系コースワーク
人体病理学、分子病理学、生化学、血液内科学、消化器内科学、放射線医学、泌尿器科学、産科婦人科学、脳神経外科学、呼吸器・
甲状腺外科学、乳腺科学、消化器・小児外科学、消化器外科学、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学、医学総合研究所〔分子腫瘍研究部門〕
④ 器官系機能解析コースワーク
人体構造学、健康増進スポーツ医学、呼吸器内科学、循環器内科学、糖尿病・代謝・内分泌内科学、リウマチ・膠原病内科学、腎臓
内科学、心臓血管外科学、消化器外科・移植外科学、整形外科学、眼科学、口腔外科学、形成外科学、消化器内科〔茨城医療センタ
ー〕、呼吸器内科〔茨城医療センター〕
⑤ 分子・細胞機能解析コースワーク
組織・神経解剖学、細胞生理学、病態生理学、臨床検査医学、麻酔科学
⑥ 社会・情報・教育系コースワーク
公衆衛生学、法医学、医療の質・安全管理学、医療データサイエンス、医学教育学
⑴ 講義・演習 3単位
学生は専攻するコースワーク別の研究発表・講義および大学院特別講義を1年次から3年次の各学年で履修し2単位を取得する。
また、東京医科大学医学会総会(コースワーク別発表)に3年間で3回以上出席し、原則として1年次に研究計画(目的・研究背景・
方法を含む)、2・3年時に研究中間報:進捗状況の発表(計2回以上)を行い、1単位を取得する。英語によるポスター作成・発表を
行う。本学医学会総会は毎年6月と11月の年2回開催、詳細は大学HPで確認してください。
⑵ 実習 2単位
学生は専攻するコースワークにおいて所定期間内に60時間以上の実習を行い、2単位を取得する。
7.共通科目では、所定の期間内に以下のものを履修し5単位を取得する。研究の推進に必要不可欠な事柄をステップ1(入門コース)お
よびステップ2(発展コース)に分けて、段階的に履修する。
⑴ ステップ1 1年次履修講義8回 1単位
発見のよろこび/医学倫理/情報科学/トランスレーショナルリサーチ/
臨床研究/医学英語(2回)/科学(医学)哲学
⑵ ステップ2 4単位
1)国際発信のための論文執筆とプレゼンテーション(5回) 0.5単位
2)医学研究における法と倫理(8回) 1単位
3)医療データサイエンス(15回) 2単位
4)グラント申請の書き方・研究資金の確保(5回) 0.5単位
8.科目履修の方法は毎学年の初めに、当該学年内に履修しようとする専門科目を、指導主任教授の指示を受け、所定の用紙(様式1)に
より研究科長に届け出なければならない。
9.単位取得の認定は指導主任教授が行い、所定の様式(様式2,3)により各学年末に研究科長に報告するものとする。
10.授業科目の単位数は講義・演習は1単位15時間、実験・実習は1単位30時間とする。
11.医学研究科においては4年以上在学し、所定の学科目を履修し、且つ学位論文審査等、最終試験に合格した者には、学位を授与する。
ただし、標準修業年限は優れた研究業績を上げた者で、所定の要件を満たした場合は、3年以上とすることができる。
12.この他については、大学院医学研究科委員会において協議決定する。
※ 社会人大学院・臨床研究系及び社会人大学院・研究系は大学院設置基準第14条による教育方法の特例に基づき、「昼夜開講制」を導入
しています。