博士課程 ポリシー

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

国際的視野と専攻領域における高度な専門的知識を有し、研究者としての高い倫理観と論理的思考のもとで、医学・医療の高度化に寄与し、新たな学理を拓く研究を自立的に実践できる能力を有する者に学位を授与する。

学位授与に際しては以下の条件を満たす必要がある。

大学院医学研究科が定める所定の期間在学し、開講されている授業科目を履修し修了要件以上の単位数を修得し、研究科が行う最終試験および博士論文審査を受け、医学研究科委員会で合格と認定された者。また、最終試験では下記の項目を審査する。

  1. 研究の背景・目的の意義を論理的に説明できる。
  2. 内外の専攻分野の普遍的および最新の知識が十分である。
  3. 研究方法の科学的な正当性をよく理解し、説明できる。
  4. 研究結果を論理的に解釈し、考察、結論できる。
  5. 医学研究を自ら計画し、研究倫理に則り主体的に取り組むことができる。
  6. 論理的に思考し、質疑応答する能力がある。

なお、博士論文は、申請者が筆頭著者として公表する査読付き原著論文であり、かつ原則的に英文で記載されたものとする。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

「専門科目」と「共通科目」、「コースワーク」および「大学院特別講義」を体系的に展開することにより、責任ある研究行為を実践し、デイプロマ・ポリシーに掲げる能力が修得できるように教育課程を編成する。

  1. 「専門科目」では、担当研究指導教員との協議により研究テーマを設定し、専攻領域と研究テーマに即した先端知識・技術を修得し、日々の討論と内外の学会・研究会の参加を通して、論理的、科学的思考が定着するよう編成する。
  2. 「共通科目」では、研究遂行に不可欠な医学・研究倫理、医療統計、医学英語のプレゼンテーションスキル、英語論文作成、グラント申請能力などを修得できるよう編成する。
  3. 「コースワーク」は、「神経系」、「生体防御系」、「腫瘍系」、「器官機能解析系」「分子・細胞機能系」、「社会・情報・教育系」の6領域から構成され、学生が研究テーマに即した領域を選択することで、(専門分野の研究室枠を越えて)研究遂行に必要とされる研究手法・技能を修得できるよう編成する。年2回開催される「コースワーク別研究発表会」では、原則として、第1学年では研究テーマに関する「目的、背景、研究方法」等を発表し、第2、3学年では「(進捗状況)中間報告」を行う。第4学年では「東京医科大学医学会総会」で研究成果に関するポスター発表を英語で行う。
  4. 「大学院特別講義」は、先端医学・医療の講義を通して、専攻分野にとらわれない研究者としての幅広い視野と科学に共通する思考・アプローチ法を修得できるように編成する。
  5. 「東京医科大学医学会総会」(年2回開催)、「コースワーク別研究発表会」を含む学内外の学会、研究会で、自らが行った研究内容を発表すると共に、他の学生や研究者の発表を聴講し討論することで科学的・論理的思考が定着するよう編成する。「医学会総会」のポスター発表では、研究成果を英語で行うことにより、英語による総合的なプレゼンテーションスキルを高める。

入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)

本学の校是である「正義・友愛・奉仕」の精神をもち、自ら積極的に学び(自主自学)、本学のミッションの実現のもとで高度先進医学・医療を推進するため、以下のような人を求める。

  1. 国際的視野で、医学・医療の発展に貢献する意欲の有する人
  2. 高い倫理観を有し、積極性・協調性・コミュニケーション能力が優れている人
  3. 次世代の医学・医療に対して深い関心をもち、能動的な学びを実践する能力を有する人
  4. 医科学情報の収集・解析・発信のためのスキルとしての英語力を有する人
  5. 科学的な思考と公正な評価ができる人
ページトップ