【医学科】海外臨床実習

 東京医科大学医学部医学科では、第6学年4月の診療参加型臨床実習(*)において、交換留学として、4月の1カ月間、本学が学生交流を締結している海外の施設での臨床実習を選択することができます。毎年5年次に募集があり、英語による面接、共用試験の成績、4年次の医学英語の成績などから総合的に選考しています。帰国後は、学内の医学会総会にて、英語による留学報告を行っています。

診療参加型臨床実習:6年の4月~7月までの4カ月間に4つの診療科で実習を行います。診療チームに参加し、その一員として診療業務を分担し、将来どの診療科の医師になるとしても最低限必要な医学知識・臨床推論法・技能・態度などの能力を実践的に身につけます。

▼海外留学について、詳細は「国際交流センターホームページ」をご覧ください。

<留学体験メッセージ(医学科第6学年)

【留学先】ユトレヒト大学(オランダ)

 オランダ、ユトレヒト大の麻酔科において1ヶ月実習をする機会を頂きました。
 IVライン穿刺や気管挿管といった手技、術中のバイタルサインの見方、麻酔の種類、術前術後管理などを学びました。また、先生方の手の空いた時間を見計らい色々な質問をし、オランダの医療保険制度、医学生の教育についてなど、知る事が出来ました。先生方、患者さんも含めて、オランダの方は英語がとても流暢であるため、英語力が向上したと感じます。滞在した寮には世界各国から医学生や理系研究者を目指す学生が生活しており、夕食を共にしながら母国の文化や教育について話し、親交を深めました。
 子供との時間を取るため週4で勤務する男性医師、保育施設とベビーシッターを利用し、子供を3人育てながら働く女性医師など、

多様な働き方をしている先生方とお会いしました。また、オランダの先生方は明るく、笑顔が素敵で、良く話して冗談も言い、職場には上下関係があまりありません。先生方が、注射を怖がっている患者さんの前で踊っている姿まで見ました。そんな環境で過ごす内に、私も次第に笑顔が増えて、積極的に発言をすることが出来るようになりました。
 将来、私自身がどのような医師になりたいか考えてみると、日本人らしい、真面目で固い雰囲気の医師も良いけれど、冗談を言う、明るくて親しみ易い医師のほうが良いという患者さんがいるかもしれない...目指す医師像や、理想的な働き方は1つではないのかもしれないと気づく事が出来、充実した実習となりました。

【留学先】カンザス大学(アメリカ)

 大学卒業後、渡米して最先端の臨床、研究を学びたいと考えています。そのために学生のうちから、アメリカの生活環境や医療システムを体験しておきたいと考え、また、同じ志をもった世界中の様々な国の医学生と交流を深めるために、海外臨床実習プログラムへの参加を希望させて頂きました。
 幸運にも、米国カンザス大学に短期留学する機会を頂きました。
 英語については英語勉強会だけでなく、交換留学生との交流、英語で行われるセミナーへ積極的に参加することで、英語を使う環境を増やして、英語でのコミュニケーション能力を高めてから渡米致しました。
 カンザス大学では、アジア、欧州諸国からの留学生と寮のルームメイトとなり、互いの自国での医学教育内容、医療制度や社会福祉の違いについて話す機会を得て、大変勉強になりました。また、彼らの貪欲な学ぶ姿勢を間近で見て、いい刺激を受けました。

 米国では、学生参加型の臨床実習の教育体制が日本よりさらに進んでおり、レジデントと一緒に行動して診察を行い、手技もさせてもらえます。日本では認可されていない薬や医療機器、ハイテクな電子カルテシステムなど、先進的な医療を経験することができました。一方で、日本の保険診療が恵まれていることや研修医のローテーションで専門以外の科も最初に広く学べることのアドバンテージに気づくことができました。

 米国カンザス大学への留学は、今後の進路を考える上で大変貴重な経験となりました。
 最後になりましたが、このような機会を与えてくださった大学の諸先生方、事務の方々に深く感謝するとともに、後輩たちにもこの経験を伝えて、東京医大の国際化にも貢献して参りたいと考えております。

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