法人・大学

新年のご挨拶 理事長 矢﨑 義雄/学長 林 由起子

東京医科大学の再生に向けて

理事長 矢﨑 義雄

0106-1.jpg

 謹んで新春をお慶び申し上げます。そして新しい年を迎え、皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。
 本学は、創立100年を超える歴史と伝統を有し、恵まれた環境にあるとともに、優れた潜在能力と人材を擁する極めて優秀な大学です。そして今日まで、建学の精神である「自主自学」と、校是である「正義・友愛・奉仕」を踏まえて、数多くの優れた医療人を育成してきました。学術面でも文部科学省の科学研究費の配分額は、単科大学にもかかわらず高額を獲得しており、国際的な大学評価でも教育力が高く評価されています。
 然るに、平成の終わりに、入試にかかわる重大事象が明らかとなり、社会からの信頼を失うという厳しい事態に陥り、大学運営にも支障を来すことが危惧される大変困難な状況となりました。
 そこで、この苦難を乗り切り大学を再生するには、その原因を究明し、不祥事の連鎖を断ち切ることが必要です。それには、まず大学の理事会、教授会並びに同窓会に社会的、道義的な責任に基づき強く反省して頂くとともに、大学の運営の透明性を高め、ガバナンスとコンプライアンスを適切に確立するために、寄附行為を改正し、有識者による外部委員を含めた新たな統治組織としての理事会を発足させました。それを可能にした教職員並びに同窓会のご支援に厚く感謝しております。
 そして新執行部が中心となって、次々と生じた難題に迅速に、適切に対応し、不祥事の再発防止に真摯に取り組むことにより、大学の運営に何ら混乱を起こすことなく、今日に至っています。このような私共の改革努力が高く評価され、その結果、入試も整然と行われ、念願の新大学病院も滞りなく開院することが出来ました。
 本年は、ぜひ東京医科大学発展のための前向きな中長期計画について、具体的な検討を進めて行きたく存じております。それは、老朽化した茨城医療センターや八王子医療センターの施設の整備に加えて、大学キャンパスの再開発、そして、第一研究・教育棟に代わる共同ビルの建設などがあります。
 この度、私立大学における重大事象に鑑みて、文部科学省は私立学校法を一部改正しました。その趣旨は、大学運営の透明化、ガバナンスの適切な強化、そして監事の役割の明確化ですが、本学ではすでに、これらの項目は再発防止策の中に重点的に取り込まれており、本学がいかに適切に組織改革を進めてきたかが実感されました。これからも全学の協力を得て、東京医科大学が必ずや本来の実力を発揮し、ビジョンである「多様性、国際性、人間性に支えられた最高水準の医科大学の実現」が叶うことを固く信じて努力していく所存です。最後に、皆様の一層のご健勝とご発展を祈願しまして、私の年頭のご挨拶とさせて頂きます。今後とも宜しくお願い申し上げます。





新生東京医科大学の飛躍に向けて

学長 林 由起子

0106-2.jpg

 皆様、明けましておめでとうございます。
 この1年間、無事に終えることができましたのも、ひとえに皆様のご協力のおかげと深く感謝申し上げます。
 昨年1 年間を振り返ってみますと、あれだけの逆風の中、混乱なく入学試験を実施できたことが1番です。本学の存続を賭けて公正・公平な入学試験を実施するために、全員が力を合わせ、短期間で多くの改革を目に見える形で実行しえたことにより、多方面から一定の評価をいただくことができたと思っております。まず3 月から小西眞人センター長のリーダーシップのもとでアドミッションセンターも順調に稼働を開始し、より一層の入試改革を進めていただいております。アドミッションポリシーも新しくなります。将来の東京医科大学の、そして日本の未来を担う人材の選抜にしっかりと取り組んでいきたいと思います。
 一方、これまで大久保ゆかりセンター長のもとで様々な実績をあげてきた医師・学生・研究者支援センターを発展させ、ダイバーシティ推進本部の実働部署として、4キャンパス全教職員に対象を拡大したダイバーシティ推進センターを4 月に設置いたしました。石龍徳副学長にセンター長をお願いし、学生のダイバーシティ関連教育の充実、外部講師をお招きしてのセミナーなどの活動と共に、一人ひとりが働きやすい職場を目指して多職種で協力しながら取組みを進めていきたいと考えています。11月には、元気な組織作りの土台となる、こころとからだのケアを総合的に支援していく「学生・職員健康サポートセンター」が市来真彦センター長のもと、本格稼働いたしました。
 7 月に大勢の方に祝福されて開院した新大学病院は三木保病院長の細やかな気配りのもと、患者様に満足していただける医療の提供が進んでいることを実感しております。
 そして今年最初の課題は、やはり公正な入学試験をきちんと実施することに尽きます。その実績を持ってして初めて、機関別認証と分野別認証の再受審へと進むことができます。大学としての信頼を取り戻すには時間がかかります。まだまだ取り組むべき課題は山積しております。今年も教職員の皆様と力を合わせて新生東京医科大学の土台作りを着実に進めて行きたいと思います。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。

ページトップ