法人・大学

新入生の皆様へのメッセージ(令和2年度医学部入学式 式辞・祝辞)

2020年4月7日に開催を予定しておりました令和2年度医学部入学式を、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止いたしました。
代わりに、学長からの式辞・理事長からの祝辞を掲載いたします。

【式辞】自覚と覚悟と誇りを持って

学長 林 由起子

 暖冬の影響で例年より早く満開となった桜に牡丹雪が舞うという不思議な春を迎えております。

 令和2(2020)年度 東京医科大学医学部にご入学された医学科119名、看護学科86名の新入生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。また、今日の良き日をお迎えになられましたご家族の皆様に教職員一同を代表して、心よりお祝いを申し上げます。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う措置として、心待ちにしていただいておりました入学式の中止を余儀なくされ、また新たな学生生活も少しお預けとなってしまいましたこと、本当に残念に思います。 

 東京医科大学は、1916年に創立された100年以上の歴史と伝統のある大学です。学生達自らの強い意思と学祖 高橋琢也先生はじめ多くの方々の支えによって困難の末に創立した稀有な歴史を持つ大学です。建学の精神である「自主自学」は、自らを律し、自ら考え、研鑽を重ねていく、という医療人としての心構えと覚悟を示しています。そして「正義・友愛・奉仕」を校是とし、「患者とともに歩む医療人を育てる」ことをミッションとしております。幅広い教養を身につけ、自ら真剣に学び習得した知識と技能を最大限活用し、相手を尊重し、医療者としての高い倫理観に基づいて、常に最善の道を探し続けていくことが求められます。

 今、世の中は不安と混乱の真っ只中にあります。多くの人が様々な犠牲を強いられ、穏やかで健全な日常が脅かされています。未曾有の社会的危機に直面した時、皆さんは何を根拠にどのように考え、そして行動しているでしょうか?世界中の医療関係者は、今、人々の命と健康と生活を守るために、それぞれの持ち場で懸命に戦っています。皆さんも数年後にはこのような勇気ある医療者の仲間となります。未来の医療者である皆さんは、わが国のみならず、世界の状況をしっかりと見据え、学生時代に何を身につけておくべきなのか、自らしっかりと問うてみてください。

 皆さんは今後、歴史を感じる落ち着きのある新宿キャンパスと最新鋭の機器を備えた新しい西新宿の病院を中心に学生生活を送ることになります。東京医科大学での学生生活が実り多きものとなることを祈念するとともに、皆さんと一緒に切磋琢磨できる日を心待ちにしております。

【祝辞】入学生へのお祝い 校是「奉仕」への理解を深めよう

理事長 矢﨑 義雄

 この度は東京医科大学医学部に入学された皆さん誠におめでとうございます。そして今日まで入学生の皆さんを支えてこられました保護者並びにご家族の皆様に改めてお祝いを申し上げます。

 さて、本年の入学式は、新型コロナウイルスの感染拡大予防対策として、誠に残念なことに開催することが出来ませんでした。入学された皆さんばかりでなく、ご両親をはじめ保護者の方々をお招きすることが叶わなかったことに、教職員一同、慚愧に堪えないところでもありますが、皆さんとともにこの危機を乗り越えて行きたく存じております。学祖の高橋琢也先生は、"事が成るのは艱難の日にあり"と申されております。是非、頑張っていきましょう。

 皆さんが入学された東京医科大学は、ご案内の通り創立100年を超える歴史と伝統を有し、恵まれた環境にあるとともに、優れた潜在能力と人材を擁する極めて優秀な大学です。そして今日まで、建学の精神である「自主自学」と、校是である「正義・友愛・奉仕」を踏まえて、数多くの優れた医療人を育成してきました。学術面でも文部科学省の科学研究費の配分額は、単科大学にもかかわらず多額を獲得しており、国際的な大学評価でも教育力が高く評価されています。

 そもそも東京医科大学は、日本医学講習所の学生が教育改革を求めて同盟退学し、これが契機となって設立された学校であるとされています。

 この学生達の思いがどのように本学の設立に結実したのか、その歴史を辿りますと、学祖の高橋琢也先生を中心とした、政財界の著名な方々、そして地域の方々からの、財政的、精神的な支援、さらには、行政への強力な働きがけがあったことにより、当時考えられなかった医学校の設立が、可能になったことです。すなわち、学生の蜂起がきっかけにはなったのは事実ですが、学祖並びに社会の多くの方々の強く熱い支援が本学の設立を可能にしました。

 このような本学設立時の学祖高橋琢也先生をはじめとした社会から頂いた熱い支援に応えるために、そして社会に恩返しすべく、校是に、正義、友愛に加えて、他に類例のない"奉仕"という言葉を加えるに至ったことを、そして、この歴史的な事実が今日まで本学の精神的な支柱でありつづけていることに思いを深くして頂ければと思います。

 そして、私たちの社会奉仕とは、まずもって患者さんに最良の医療を提供して社会の安心安全に貢献すること、さらに世界の医学・医療の進歩に貢献することです。皆さんも初心を忘れずに、研鑽の努力を怠らず頑張っていきましょう。ご入学誠におめでとうございます。

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新宿キャンパスの桜(2020年3月26日撮影)

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