本学の提携校でもあるインドネシアのムハマディア大学では毎年、看護学生を対象とした国際看護サマースクールを開催しています。今年度は、COVID-19の影響もありオンラインにて、2021年7月13日(火)~24日(土)の12日間にわたり開催されました。本学からは看護学科第2学年の蛯名温子さんが参加し、ベストパフォーマンス賞を受賞しました。
(看護学科 国際活動推進委員会)
■看護学科第2学年 蛯名温子さんのコメント
国際看護サマースクールには、インドネシア、マレーシア、エジプト、フィリピン、日本の5か国から120人以上の看護学生が参加しました。日本人は私だけでしたが、日本国旗を提示して歓迎して下さいました。講義は英語で行われ、各国の非感染性疾患と対策、各国の伝統的な療法、ジャワ語など31時間で、小テストや試験もありました。
講義の中で印象的だったのは、世界で死因の大半を占める非感染性疾患を防ぐためのスクリーニングや生活指導などの各国の取り組みはCOVID-19の影響で中断していることが多く、課題であるという話でした。各講義では学生が積極的に質問をしていたり自分の体験や考えを話す機会が沢山あったりするところが日本人の受講スタイルと異なる点でした。
また、他国の学生と一緒にグループで各国の非感染性疾患や伝統的な治療法についてまとめ、プレゼンテーションを行いました。準備のため、チャットアプリを利用して話し合い、資料を共有しながら作成しました。この発表で、私はベストパフォーマンス賞に選ばれました。受賞の決め手の一つは、プレゼンテーション資料を、 文字を少なくしてイラストや写真を活用し、要点をおさえた発表としたことでした。その結果、参加者から発表内容に関して「可愛かった、こんなの初めて見た」というメッセージをいただきました。多くの参加者の資料は文章のみで、文章をそのまま読む方が多い印象を受けました。今回の資料の作成方法は、1年次の講義で学んだもので、学習の成果を実感することができました。
今回の参加は、英語力や知識量に不安がありましたが、東京医科大学で学んでいる疾患の基礎知識、医療システム、資料の作り方などは世界に通用するものであるということを実感しました。また、他国の学生とともに学んだ経験は自分自身への自信につながり、日々高いレベルの講義をしてくださる先生方への感謝や今後の自分への課題などが見えてきました。これからもこの経験を活かし、有意義な学びの機会を逃さぬように学習していきたいです。