2022/06/08
研究活動 プレスリリース

【プレスリリース】ガン患者の苦痛を和らげる全く新しいステント(管状医療器具)開発に成功

  東京医科大学(学長:林由起子/東京都新宿区)消化器内科学分野 糸井隆夫主任教授らが参画する共同研究グループ(地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)、福井大学、慶應義塾大学医学部腫瘍センター・低侵襲療法研究開発部門)で、進行した胆管ガンやすい臓ガンの緩和療法として使われる、胆管(胆汁が流れる管)内に埋め込む、世界初の機能を持つ『ステント』を開発しました。

 これにより、ステントを長期間用いた緩和療法が可能となり、ガン患者や医療従事者の大幅な負担軽減が期待できます。


【開発のポイント】

・従来の金属ステント及びプラスチックステント各々の長所(長期利用可能・除去可能)を合わせ持った今までに無い性質のステントです。
・ステントの材料に水分を含むと膨張する素材(PVAハイドロゲル)を使用することで、胆汁の流れを確保でき、黄疸の解消に役立ちます。

【論文誌名】 Journal of Materials Chemistry B

【掲載日】 2022年6月8日

【論文タイトル】 Characterization and preliminary in vivo evaluation of a self-expandable hydrogel stent with anisotropic swelling behavior and endoscopic deliverability for use in biliary drainage

【DOI】 https://doi.org/10.1039/D2TB00104G

■プレスリリースはこちら>>

東京医科大学 消化器内科学分野のHPはこちら>

ページトップ