2022/07/08
研究活動 プレスリリース

【プレスリリース】臓器移植の拒絶反応に細胞外小胞が重要な働きをしていることを世界で初めて解明 ~ 移植医療の発展に細胞外小胞であるエクソソームの重要性を示唆 ~

 東京医科大学(学長:林由起子/東京都新宿区)医学総合研究所の落谷孝広教授が参画する共同研究グループ(米国ペンシルベニア大学・移植部門、イェール大学外科部長のPrashanth Vallabhajosyula博士らのチーム)が、胚移植における拒絶反応に、ドナー由来のエクソソームが関与していることを明らかにしました。

 本研究成果は、米国移植外科医協会および米国移植学会の発行する専門誌である「American Journal of Transplantation」に2022年7月6日(日本時間)に正式に公開されました。

【研究の背景および本研究で得られた結果・知見】
 肺移植は患者への負担の大きい手術であり、移植後の拒絶反応の発症率も他の臓器移植より高く、また急性拒絶反応のメカニズムについても不明な部分がたくさんありました。肺移植後の気管支吻合部全体のリンパ排液の回復には数週間かかるため、肺移植後の急速な拒絶を説明する代替経路が存在しなければなりません。我々は本研究で、ドナー由来の移植細胞に由来する細胞外小胞(EV)であるエクソソームが、胸膜腔を介して縦隔リンパ節へ輸送されることにより、肺移植後の新しいアロ認識経路を形成することを明らかにしました。



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