東京医科大学(学長:林由起子/東京都新宿区)乳腺科学分野 呉蓉榕 臨床助教、石川孝 主任教授らの研究グループは、ロズウェルパーク総合がんセンター (米国ニューヨーク州) 高部和明 主任教授、横浜市立大学 (神奈川県横浜市) 消化器・腫瘍外科学 押正徳 助教、遠藤格 主任教授、および兵庫医科大学 (兵庫県西宮市) 乳腺・内分泌外科学 永橋昌幸 准教授 および 三好康雄 教授らとの共同研究により、遺伝子発現パターンから推定した腫瘍内浸潤リンパ球(TIL)量が、乳がんの生存率に関係することを証明しました。この研究結果は、乳がんの予後予測や治療戦略の向上において新たな示唆を与える可能性があります。
本研究は、2023年4月22日に143回American Surgical association (ASA:米国外科学会)でも発表され、研究成果は2023年6月15日にAnnals of Surgery (IF = 13.787) に掲載されました。
【ポイント】
- 遺伝子発現パターンを用いて乳がん内に存在するリンパ球の客観的な評価に取り組んだ。
- HER2陽性乳がんやトリプルネガティブ乳がん(TNBC)において、TILスコアは生存率と関連していた。
- 本研究の結果は腫瘍内TILsの評価方法の改善や乳がんの治療戦略において新たな示唆を与える可能性がある。
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