2023年8月5日(土)に第19回「メモリアルデー(医療安全誓いの日)」が開催されました。今年度のメモリアルデーは新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、医療事故発生から20年目の節目の年となることから、大学病院臨床講堂にて医療安全に対する重要性を再認識する機会とする為、講演会を行いました。これには医療事故に遭われた患者さんのご遺族、教職員等多くの方が参加され、またZoomウェビナーでの配信も行い、大学、茨城医療センター、八王子医療センターからも多くの教職員が参加しました。
開会宣言の後、林由起子学長より改めてご遺族からいただいた「東京医科大学への提案10箇条」が読み上げられ、「医療事故を防ぐ心構えを持ち、高度で良質かつ安心安全な医療を提供するため、医療安全の推進・啓発を行っていくことを誓う」との挨拶がなされました。
次にお亡くなりになられた方々へのご冥福と医療安全への誓いを込めて黙祷が捧げられました。
続いて3病院連携担当常務理事、大学病院山本謙吾病院長から、医療安全管理のしくみを整えてきたことの説明がなされ、改めて本開催日である2023年8月5日付けで「医療安全の誓い」が宣誓されました。次に、茨城医療センター 福井次矢病院長、八王子医療センター 池田寿昭病院長からもさらなる医療安全への取り組みを誓う挨拶がなされました。
そして、梶法律事務所弁護士 梶英一郎先生より「医療安全実現への願い 医療側弁護士としての経験から」というタイトルでご講演を頂きました。「医療事故は患者、家族にとって不幸であり、医療従事者も回復しがたい傷を負うこととなる。医療安全へさらに取り組んでもらいたい。」との強いメッセージを頂きました。
最後に、医療安全担当 永井秀三常務理事より「医療事故を風化させず、努力し続けていく」との挨拶があり、閉会となりました。

