2023/11/29
医学科 看護学科

東京薬科大学と多職種連携教育が行われました

 昨年に引き続き、本年も9月27日(水)、10月4日(水)、10月11日(水)に、本学医学科および看護学科と、姉妹校である東京薬科大学の薬学部の学生と合同で、多職種連携教育(専門職連携教育IPE:Interprofessional Education)の授業が行われました。

 医学科1年生128名、看護学科2年生71名、東京薬科大学2年生64名の学生たちは、3グループに分かれて、医学科・看護学科・薬学部の授業に参加しました。そして、学習目標である「専門性の異なる学生とともに協同・協働学習を行うことにより、多職種で学ぶ重要性に気づくことができる」の到達に向けてグループワークに取り組みました。学生たちは、医学科の演習では在宅ケアの問題と支援策を考え、看護学科ではオンライン健康相談の相談員となり、相談者の対応を考えました。また、東京薬科大学では、症例に基づいた多職種連携ディスカッションに取り組みました。

 本年度も、本学の学生が東京薬科大学に赴くとともに、東京薬科大学の学生を本学にお招きし、学科・学部を超えた交流ができました。学生たちは、多職種連携について学ぶだけでなく、交流から得たものも多かったと感じます。新宿キャンパスでの学生たちの学びの模様を紹介します。

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在宅ケアの問題と支援策を考える演習(医学科)


 本年も、模擬患者さんと他分野の協力(本年度は整形外科学分野、腎臓内科学分野、糖尿病・代謝・内分泌内科学分野、高齢総合医学分野、産科婦人科学分野、神経学分野、小児・思春期科学分野)を得て無事終了しました。ご協力してくださった方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
 授業内容ですが、3学科の学生は同じ診療所の一員として、かかりつけ患者さん宅の模擬訪問を行いました。訪問で見聞きした情報をもとに、健康上や生活上の問題を発見し、必要なサポートを考えました。学生たちは在宅での介護やケアを想像しながら演習に取り組んでくれました。
 模擬患者さんからは「笑顔で接してくれた」「一緒に考えましょう、と言ってくれて安心できた」など多くのフィードバックを学生にして下さりました。「医療者として信頼されるためには患者さんにどのような態度で接することがふさわしいか」を学生が考える機会にもなりました。(医学教育学分野 講師 内田康太郎)

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オンライン健康相談シミュレーション演習(看護学科)


 本年も、模擬患者さん2名の協力を得て、オンライン健康相談を行いました。3職種で構成された5~6名のチームは、オンライン相談室に訪れた相談者(模擬患者)さんから健康や服薬に関する相談を受けました。学生たちは、各職種別で取り組んできた事前課題の知識を前提に、各々の専門性を活かしてチームで協同し、相談者さんへ最適な対応を考えました。模擬患者さんから、親身になって相談に乗ってもらえたと肯定的なフィードバックを頂きました。

 これらから、学生たちは患者を中心にチームを構成し多職種が意見を交わすことで問題解決する意義が理解できたとともに、専門職としての自覚が芽生えていました。(看護学科 講師 大武久美子)

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